竹林は、どこか魔性の物の怪の気配がする。
怪しいのである。

まして、竹林へと誘う木戸口は潜るに戸惑う。
この竹林は、木戸口から少し下ると木のベンチがある。

湧水の源の、脇を固める竹林である。

今ごろの竹林は、季語となっていない。
「竹の春(仲春)」「竹の秋(晩秋)」が季語である。

けれど、今ごろの竹林は深さを増している。
あをあをとした葉のさやぎは、重厚である。

「竹林の音消し去って冬鶯」

竹林の深さと、重さと、怪しさと、そして魅せられる魔性。
例えようも無き、女性のようである。

竹を割ったような句を・・・詠みたいものである。
荒 野人
怪しいのである。

まして、竹林へと誘う木戸口は潜るに戸惑う。
この竹林は、木戸口から少し下ると木のベンチがある。

湧水の源の、脇を固める竹林である。

今ごろの竹林は、季語となっていない。
「竹の春(仲春)」「竹の秋(晩秋)」が季語である。

けれど、今ごろの竹林は深さを増している。
あをあをとした葉のさやぎは、重厚である。

「竹林の音消し去って冬鶯」

竹林の深さと、重さと、怪しさと、そして魅せられる魔性。
例えようも無き、女性のようである。

竹を割ったような句を・・・詠みたいものである。
荒 野人