冬夕焼は、あっという間に雲散霧消する。
消えてしまう。
錆び付いて寒さだけが身にしみるのである。
冬夕焼は、だからと云っては下手な理由づけだけれど寂しい。
街の空は狭い。
電線と建家と、人いきれで濁っている。
空を返せ、と云いたいのである。
刹那を愉しむ冬夕焼は、とても大切な時間である。
「街の空電線だらけの冬夕焼」
けれど、冬夕焼は短いけれど美しく儚い。
何も考えず、ひたすら夕焼を眺める。
公園では空は広い。
だがしかし、あまりにも寂しい。
その寂しさに、錆と寂を同意語とする。
それこそが、冬の刹那である。
荒 野人
消えてしまう。
錆び付いて寒さだけが身にしみるのである。
冬夕焼は、だからと云っては下手な理由づけだけれど寂しい。
街の空は狭い。
電線と建家と、人いきれで濁っている。
空を返せ、と云いたいのである。
刹那を愉しむ冬夕焼は、とても大切な時間である。
「街の空電線だらけの冬夕焼」
けれど、冬夕焼は短いけれど美しく儚い。
何も考えず、ひたすら夕焼を眺める。
公園では空は広い。
だがしかし、あまりにも寂しい。
その寂しさに、錆と寂を同意語とする。
それこそが、冬の刹那である。
荒 野人