エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

沈黙は金か!

2017年12月12日 | ポエム
大相撲のファン、である。
栃若時代もそうだけれど、テレビ中継が始まってからずっと見ている。
若貴もそうだ、そうそう朝潮太郎もいたな。
柏鵬時代も凄かった。

でも、やはり貴乃花の横綱は綺麗だった。
土俵入りの時の、あの足をピンと上げた姿は美しかった。

蹲踞する姿は、品格もあった。



兄の若の花との確執、洗脳騒ぎなどいろいろあった。
あったけれど、部屋を継承した貴乃花は陰ながら応援していたものだ。







「沈黙は金とは云えず九州場所」







やはり、未だに沈黙を守っていたのでは「駄目だ!」。
沈黙は、金だけではないのだ。

時に必要に応じて、話す事。
それが「金」になりうるのだ。

貴乃花よ!
親方としての矜持は、充分理解できる。
矜持を持ちつつ、だが柔軟な対応をファンは期待している。

かくいう、ぼくもだ。
貴乃花一人の部屋、ではない。
親方だからと言って、弟子の運命を握ってはいない。
ファンあっての大相撲、その精神を喚起したい。

昨日、元・日馬富士が書類送検された。
重要な節目、である。

未来に向かって、今こそ話すべきである。
それがどれほどネガィブであっても、良い。
貴乃花親方よ、ぼくたちは信頼している。

そして大相撲の明日を、信じているのである。


      荒 野人