魚のアトリエ”うおとりえ”

新鮮な魚を美味しく食べたい!!
 「魚っ食いの365日

横浜中央卸売市場・市場開放日

2011年12月04日 | 浜どんどの市場日記
 横浜中央卸売市場の一般開放日がある。
毎月、第一・第三土曜日の朝は、一般消費者が買いに行くことが
出来る。(通常は、販売業者のみ)

   

 マグロ仲卸の店頭で、マグロの解体ショーをやっていた。
薙刀のような長い包丁で巨体マグロをさばく様は見ていて楽しい。
その包丁を持たせてもらった子供が喜んでいた。
マグロの体重当てクイズもやっていて、賞品にさばいたマグロの
中落ちが提供されていた。結構なおかずになりそうな・・・。


 毎週週末のは、仕込みのために足を運んでいるが、卸市場には
魚屋さんの店頭にない魚が沢山見られるだけでも結構楽しい。
最近は、大型のブリが入り始めている。
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ばばがれい・食べては美味いが・・・

2011年11月14日 | 浜どんどの市場日記
カレイはだいたい子持ちが美味い。
この”ばばがれい”もそうだ。

いや失礼!正式名称は「なめたがれい」だが、
なぜか別の名を”ババガレイ”と言う。

   

えら下から尾のつけ根近くまで丸々と多きな
卵巣がある。ずんぐりとした体形だから尾の
近くまで立派な切り身となる。

まさしく人間の食料となるために生まれて
来たような魚である。そして美味い!

   
     ナメタガレイの煮付け

だが、食べられまいとするためか、ともかく
体表の粘液が物凄い。それをそぎ落とすのに
まず苦労する。流しがすぐに詰まる。
必死の抵抗に違いない。

赤ガレイも入荷し始めた。これも卵が美味い。
腹側の普通白いところが、赤みを帯びているから
すぐ分かる。その名の由来だろう。

   

カレイは、おおむね冬の魚だ。マコガレイは夏。
煮付けが美味い!唐揚げも美味いが、
なんと言っても一番は、ヤナギガレイの一夜干し
かも知れない。

   
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一週間分の魚を仕込む。

2011年11月13日 | 浜どんどの市場日記
11月5日(金)
 市場に美味そうな魚が多く、ついつい手が伸びて買い込む。
その結果は、調理に忙しい週末となった。


イサキは平塚港の朝揚げ。若魚らしいいなせな姿が好ましい。3枚に下ろして刺身に。
      


サバも平塚港の朝揚げ。新鮮魚の特徴、粘液におおわれた体表、虹色の光りが妖しい。
         

いざ、しめ鯖に。
   

気仙沼の締めアナゴ。   
      

まな板をはみ出す長さ(70cm)に、さばくに一苦労。     めでたくアナゴ丼と相成る。
      


気仙沼の戻りガツオ。                     イサキとともに刺身で賞味。
      

半身は角煮にして、しばらく味わうことにする。
   


**週末から一週間は何も仕込まなくても困らないだろう”魚っ食いの食卓”。
      
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深海・鱈のアリバイ

2011年10月09日 | 浜どんどの市場日記
 市場で素敵な鱈に出会った。(10月8日)
 
     

 躊躇なくゲット。

     


 胃袋の入り口に、釣り橋がしっかりと刺さっていた。
 さらに、頭部を解体すると奇妙なものが・・・それはイカの輪切りであった。

 魚の胃袋から小魚が未消化のまま出てくることは珍しくない。
 口にくわえたイワシが飲み込まれる寸前の姿にもよく出会う。

 しかし、釣り餌がそのまま、魚の口の中に残っているのははじめて見た。
 当然、あり得ることなのだが、釣り上げられるまでに苦しみもがいて吐き出す
 か、胃袋に飲み込んで仕舞うのだろうが、口中にあった。

 自然界の動物は、常に飢餓の状態にあると聞いたことがある。
 深海の世界も同様であろう。

 想像するに、きっとこの真鱈も腹を空かしていたのだろう。
 そこにスルスルと、イカの輪切り状のものが落ちてきた。

 いや、頭に当ったのかも知れない。
 鱈の棲息域は深海だから匂いで察知した可能性もある。

 少なくとも、人間の眼ならば暗黒の世界に違いない。

 あの大きな口で吸い込むように飲み、直ちに胃袋に達し、釣り針が刺さり、
 その瞬間、強引に引き上げられた。イカリングは釣り針からはずれ、口中に
 とどまった。

 アリバイとしてはそんなことを想像してみる。

  振り返ってわが身、「ああ、これはまさしく釣りモノだ」と納得し、
  底引き網漁でないことの証 と確認する。
  何と非情なことか・・・ごめんなさい!!

 その夜、
     

  わが胃袋に。 美味しくいただきました。有難う。

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待望の秋サバ

2011年08月15日 | 浜どんどの市場日記

8月13日、待望の秋サバが・・・ 
ブランドさばの松輪のマサバと、佐島のゴマサバが市場にならぶ。
 どちらも丸々太った雄姿。両者を食べ比べてみることにした。

      


夏のゴマサバ:秋のマサバの勝負。
 早速、持ち帰り両者をさばく。

包丁に伝わるまとわり着く感触は悪くない。
 迷わずしめ鯖に。

      

バッテラ寿司を作る。
 先ずはマサバから。まずまずの味わいでした。
 ゴマサバは明日、賞味することにした。

   

これからは、ゴマサバの時期は終わり、マサバの美味い時期となる。
 

【しめ鯖の作り方】

誰でも簡単に作れるしめ鯖だが、わたしの一工夫は、チャック付きのポリ袋を使うこと。
 少な目の酢でも十分漬けることができる。

1.容器にキッチンペーパーを敷き、
  3枚下ろしのさばに、両面タップリ塩をまぶす。
  その上にキッチンペーパーをかぶせる。
  その上に、ラップして冷蔵庫に入れ、3時間。

2.取り出して、酢洗いして、水気を拭き取る。
  中骨を毛抜きで抜き取る。

3.チャック付きのビニール袋にサバを入れる。
  その中に酢を注ぐ。昆布を入れる。
  空気を抜いてチャックする。
  再び冷蔵庫に入れて3時間。
  途中で、一、二度、袋を裏返し、酢を馴染ませる。

4.取り出して、薄皮をむく。
  適当に切り分けて出来上がり。

 *塩の時間と酢の時間は、余り厳密に考えない。
   短ければ浅く、長ければ強く利くだけのこと。
   好みの時間は、経験で覚えればよい。

 *酢・昆布以外の調味はお好み次第、ためして見るとよい。
   わたしは、余計な調味をしない。

 *小骨は、意外と抜き取り難いもの。
   抜かずに作り、盛り付けのときに、包丁ですきとる方が簡単。
   


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