マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

母が認知症の可能性はないと診断された後の話

2019-11-24 | 母のこと
先週くらいだったでしょうか、母に認知症検査(MRI検査)を受けさせた結果の話を投稿したのですが、その後の母の様子など、少し綴っておきます。

これまでの経緯
上にリンクを貼っていますが、簡単に経緯をお話しします。

母のもの忘れ、特に直近に自分で経験したことを、すっかり忘れてしまうことが続いているので、私は認知症を疑いました。
今から2週間くらい前に、やたらと頭痛を訴えていたので(のちに帯状疱疹が原因と判明)、先月救急搬送された際に後頭部を打っていることもあり、それらの検査を受けるついでに、認知症の検査も受けさせました(本当は認知症検査がメイン)

検査結果は、いわゆるアルツハイマー型ではないと診断が下ります。
しかし、MRI検査前の問診では、認知症を思わせる答えを連発していました。
もの忘れに関しては、脳の血管が細いことによるかもしれない、と医師に言われましたが、結局物忘れの原因はわからずじまいで、経過観察のため一年後に再受診することになっています。

本当に認知症じゃないのかな?
その後も、結局母のもの忘れは続いています。
まあ、そうですよね。
病院で認知症の疑いはない、と言われたら、認知症ではないのでしょうから、何の治療も施しませんし、薬の処方もありませんから。

しかし、母のもの忘れっぷりは、どう考えても認知症の初期症状ではないのか?
という疑いがぬぐいきれないので、もしかしたら記憶障害を起こすような疾患が隠れているのかもしれない、と思うようになりました。

母の認知症を疑う要素を書き出すと、

 ・最近経験したことを忘れている(救急搬送のことも帯状疱疹のことも忘れています)
 ・食事をしたことも食事の内容も忘れている
 ・現在の時間、今日の日付と曜日がわからない
 ・薬を飲まなくてはいけないことを忘れている
 ・ときどき自分専用のピッチャーに何を入れていたか忘れている

しかし、認知症ではできなくなりそうな、次のことはできています。

 ・買い物に行く→支払いを済ませる→帰宅する の一連の流れは問題なくできる
 ・トイレ、食事、入浴、散歩、戸締り
 ・時計を見て行動する(私が〇時に出かけるよ、と言えばそれに合わせて支度します)
 ・着替え、服の着方、どこにしまうか、などは問題がない
 ・認知症が原因の迷子にはならない(ただし若いころから方向音痴)
 ・芸能人の顔と名前は憶えているし、家族の名前と存在も覚えている

ただし、買い物へ行って帰ってきたら、自分が買い物に行ったことも、何を買ったかも、覚えていません。
今のところ、支払いを忘れて店から持ち出してしまう(客観的に見て万引き)行為は、一度も起こしていませんが、正直なところ、私の方が不安になりますよね、いつかやらかすのではないか、と。

最近、一人で買い物へ行った際に体調が悪くなったので、一人で買い物へ行くことは禁じましたが、私と一緒に買い物へ出かける際も、特に問題になりそうな行動はしませんので、もしかしたら外の刺激がいい影響を与えているのかもしれません。

時間の感覚も、私が何度もしつこく予定を言った場合は、それを覚えていて、当日の朝に予定の時間を聞いてきます。
何度も言うことは、結構大事なことなのかもしれません。
そのかわり、予定の行動が終了したら、その行動したことを忘れます。
例えば、病院へ行かなくてはいけない日は憶えているけれど、病院へ行った後は、行ったこと自体を忘れている、といった感じです。

薬の服用に関しては、つべこべ言っている場合ではないので、毎日私が決まった時間に飲ませています。
いろいろと工夫はしてみたのですが、結局飲む薬が存在していることを忘れているため、もう改善するのはあきらめました。
母が飲んでいる薬は、飲み忘れが続くと命にかかわってくるので、本人任せにできないのです。

できることの中に、家事を入れていませんが、母の体力では家事をこなせないので、私が代わりにしているからです。
おそらくできないのは、洗濯機のスイッチの選択や、電子レンジの複雑な時間設定くらいです。
機械音痴ですね(笑)
ちなみに、温めるだけの電子レンジ操作は、問題なくできます。

「自分のピッチャーに何を入れていたかを忘れる」と書きましたが、母の疾患は常に水分を摂った方がよいので、数年前から専用のピッチャーにお湯(白湯)か水を入れて、常備しています。
これは、母が自分で始めたことなので、私は関わってはいません。
母の体調が悪いときに、お湯か水を足してあげる程度です。

2~3か月前くらいから、母が私に

「これ(ピッチャー)に、何を入れたらいいんだっけ?」

と聞いてくるようになりました。
聞いてこないことがほとんどですが、ごくたまに、かなり体調が悪いときは特に、ピッチャーに何を入れていたか、わからなくなるようなのです。
飲み物を入れる、ということはわかっているのですが、豆乳を入れようとしたり、ジュースを入れようとしたりすることがあります。
さすがにそれは違うよ、と注意しますが、冷蔵庫のお茶などは入れても問題ないので、基本的には好きな飲み物を入れるように言います。

気になるのは、入れるべき飲料が入っている容器がわからないのか、飲料の種類が思い出せないのか、という点です。
前者ならば、視力が悪化していることも考えられますが、後者ならば少し問題です。
なぜなら、我が家は豆乳、水、お茶の3種類しか、冷蔵庫に入れていないからです。
その選択肢なら、ピッチャーに入れるべき飲料は自ずと判断できると思うので、やはり認知症を疑ってしまいますよね。
ちなみに、白湯は電気湯沸かしポットから入れ、ポットの操作も問題なくできています。

ここまでを読み返すと、ますます母のもの忘れの正体がわからなくなってきた、というのが本音です。

ネットで調べてみた
あまりにも、母のもの忘れっぷりが酷いので、ネットで検索してみました。
すると「脳血管性認知症」という言葉が出てきました。

「脳血管性認知症」は、脳梗塞や脳出血が原因で発症する認知症のことらしいです。
詳細は、ネット検索してみてください。
この認知症だと、“できること”と“できないこと”がはっきり分かれているらしく、判断力や記憶力は保たれていることが多いそうですが、もしかして、これかしら?

とも思ったのですが、直近の記憶がなくなっているので、微妙な気はします。
ただ、脳の血管が細いと言われたので、目の付け所は、あながち間違ってはいないような気がします。
ただし、他の症状は母には当てはまりません。

実は、MRI検査の結果では、小さい範囲で脳梗塞を起こした形跡があると言われました。
しかし、認知機能に影響するほどのモノではなく、いつの間にか起こした脳梗塞かもしれないとのことで、そういったことは割とあるのだそうです。
ですから、認知症の診断を下す材料が、現段階で揃っていない状況なのかもしれませんね。


母のもの忘れについては、今後も気が付いたことを投稿していくつもりです。
毎回、何も解決しないままかもしれませんが、この先認知症へ進む可能性も含めて、老化という視点からも、母の状態を記録していくことは、今後、私が取るべき行動のヒントになるかもしれないので、なるべく詳細を綴っていこうと思っています。