本日は、気になる記事を見つけたので、ご紹介がてら、私見など綴っていきます。
『 土地相続登記を義務化へ 罰則検討、手続きは簡素に 所有者不明土地対策で法制審原案』2019年11月26日(日本経済新聞WEB版)
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こちらの記事をざっくりと説明すると、長い間相続登記をしていなかったため所有者がわからなくなり、管理や処分ができない土地について、手続きを簡略化する代わりに、責任と管理の所在をはっきりしてもらうための法案のようです。
手続きには期限が設けられ、期限内に相続登記を行わなかった場合の罰則も設けるようです。
不動産の相続手続きは複雑で難しい
父が亡くなった際は、当然持ち家であるマンションの相続登記と関連する手続きをしました。
マンションの場合、土地の固定資産税に関してはそこまで高額ではありませんが、だからといって手続きが簡単になるわけではありません。
父は、母と結婚したときにはすでに両親(私の父方の祖父母)が他界していて、一人っ子だったので、相続の分割協議については非常に簡単でした。
相続の権利が、母と私にしか発生しませんでしたから、二人の間に同意があれば問題ありません。
ただ、取り寄せなければならない書類を揃えるのに、少々時間を要しました。
これが、もし父に兄弟姉妹がいて、さらにその兄弟姉妹がすでに他界している場合は、その子ども(すなわち姪っ子や甥っ子)にも相続の権利が発生するので、相続分割協議書に権利が発生している全員の署名と実印が必要です。
亡くなった人に兄弟姉妹がたくさんいて、さらに姪っ子甥っ子が多い場合は、協議するだけでも大変だと思います。
もめた場合は、協議書すら作成できません。
また、協議はうまくいったとしても、各々が遠方に住んでいたり海外に住んでいたりすると、署名と押印に時間と手間と費用がかかってしまいます。
普通は、このように複雑だったり、手続きそのものに時間と手間と費用が掛かってしまうため、弁護士に依頼して手続きを進める人も多いです。
確か、母の父親(私の母方の祖父)がなくなったときは、祖父の子どもが多かったため、相続の手続きには弁護士も加わって手続きをしていたような気がします。
まだ、私が子どもの頃の話なので、はっきりとは覚えていないのですが、たまに母の兄弟姉妹が揉めていた覚えがあります。
相続登記がもっと簡単になれば
相続人が少なかった我が家でも、手続きが非常に面倒だと感じたし、あちこちの窓口に行かされて、しかも離れた場所にある建物まで車で行かなくてはならなかったので、移動時間はかなり費やしたと思います。
せめて、徒歩5分圏内にすべての施設があったらよかったのに、と感じましたね。
確か、どこかの自治体が、家族が亡くなった場合の専用窓口を設けていて、すべての手続きが1つの窓口でできるように、サービスを改善したと、数年前にニュースでみました。
全国で、1つの窓口で一括して手続きできるシステムにしてほしいと、強く思います。
手続きそのものも複雑かつ煩雑で、各々の書類を揃えるために、あちこちの窓口に行かなければならないとなると、相続の権利がある人は、あまりにも面倒くさくて二の足を踏んでも仕方ないな、と思います。
ましてや、疎遠になっていた親戚や家族が所有していた不動産となると、よほどの財産が入らない限りは、手続きする気持ちには、なれないかもしれませんよね。
しかし、もし今回の法案が通ったら、相続人に当たる人は否が応でも手続きしなければなりません。
きちんと向き合わなければ、相続人に直接ペナルティ(罰則)を取るわけですから。
ただ、その罰則がどの程度になるのか。
あまり緩い罰則だと、わざと知らんぷりをしてしまう相続人も出てくるかもしれませんね。
手間と費用が掛かってしまうくらいなら、罰則の方がマシ、と考えてしまうかもしれません。
そこで、手続きのハードルを下げるために、手続きの簡略化というアイデアが生まれたわけですね。
まあ、対応が遅いな、とは思いますけれど(苦笑)
現在放置されている土地の合計面積
九州本土より広い面積の土地が、相続登記されず、名義変更されていないために放置されているとのこと。
家が建っている土地だけではなく、山地や田畑なども含まれているかもしれませんが、広すぎますよね。
この放置された土地、手続きを簡単にして、相続の権利を有する家族や親せきには、土地所有権の放棄もできるようにするようです。
放棄された場合は、国が一度引き取る形になり、その後自治体などが希望すれば、所有権を取得できるようにし、土地の有効活用を見込んでいるのだとか。
上手くいけば、地域で利用できる施設などに生まれかわる可能性がありますよね。
果たして、土地の有効活用はどこまでできるのか、気になるところです。
本日は、少し難しい話になってしまいましたが、思っている以上に身近な問題なので、機会があったらじっくり考えたいと思っています。
私の場合、今度は母からの相続をすることになる可能性が高いので、今から少しづつ勉強していかなくては。
ところで、手続きの簡略化って、どの程度までなのでしょうね?
そこは、かなり気になるポイントです。
『 土地相続登記を義務化へ 罰則検討、手続きは簡素に 所有者不明土地対策で法制審原案』2019年11月26日(日本経済新聞WEB版)
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こちらの記事をざっくりと説明すると、長い間相続登記をしていなかったため所有者がわからなくなり、管理や処分ができない土地について、手続きを簡略化する代わりに、責任と管理の所在をはっきりしてもらうための法案のようです。
手続きには期限が設けられ、期限内に相続登記を行わなかった場合の罰則も設けるようです。
不動産の相続手続きは複雑で難しい
父が亡くなった際は、当然持ち家であるマンションの相続登記と関連する手続きをしました。
マンションの場合、土地の固定資産税に関してはそこまで高額ではありませんが、だからといって手続きが簡単になるわけではありません。
父は、母と結婚したときにはすでに両親(私の父方の祖父母)が他界していて、一人っ子だったので、相続の分割協議については非常に簡単でした。
相続の権利が、母と私にしか発生しませんでしたから、二人の間に同意があれば問題ありません。
ただ、取り寄せなければならない書類を揃えるのに、少々時間を要しました。
これが、もし父に兄弟姉妹がいて、さらにその兄弟姉妹がすでに他界している場合は、その子ども(すなわち姪っ子や甥っ子)にも相続の権利が発生するので、相続分割協議書に権利が発生している全員の署名と実印が必要です。
亡くなった人に兄弟姉妹がたくさんいて、さらに姪っ子甥っ子が多い場合は、協議するだけでも大変だと思います。
もめた場合は、協議書すら作成できません。
また、協議はうまくいったとしても、各々が遠方に住んでいたり海外に住んでいたりすると、署名と押印に時間と手間と費用がかかってしまいます。
普通は、このように複雑だったり、手続きそのものに時間と手間と費用が掛かってしまうため、弁護士に依頼して手続きを進める人も多いです。
確か、母の父親(私の母方の祖父)がなくなったときは、祖父の子どもが多かったため、相続の手続きには弁護士も加わって手続きをしていたような気がします。
まだ、私が子どもの頃の話なので、はっきりとは覚えていないのですが、たまに母の兄弟姉妹が揉めていた覚えがあります。
相続登記がもっと簡単になれば
相続人が少なかった我が家でも、手続きが非常に面倒だと感じたし、あちこちの窓口に行かされて、しかも離れた場所にある建物まで車で行かなくてはならなかったので、移動時間はかなり費やしたと思います。
せめて、徒歩5分圏内にすべての施設があったらよかったのに、と感じましたね。
確か、どこかの自治体が、家族が亡くなった場合の専用窓口を設けていて、すべての手続きが1つの窓口でできるように、サービスを改善したと、数年前にニュースでみました。
全国で、1つの窓口で一括して手続きできるシステムにしてほしいと、強く思います。
手続きそのものも複雑かつ煩雑で、各々の書類を揃えるために、あちこちの窓口に行かなければならないとなると、相続の権利がある人は、あまりにも面倒くさくて二の足を踏んでも仕方ないな、と思います。
ましてや、疎遠になっていた親戚や家族が所有していた不動産となると、よほどの財産が入らない限りは、手続きする気持ちには、なれないかもしれませんよね。
しかし、もし今回の法案が通ったら、相続人に当たる人は否が応でも手続きしなければなりません。
きちんと向き合わなければ、相続人に直接ペナルティ(罰則)を取るわけですから。
ただ、その罰則がどの程度になるのか。
あまり緩い罰則だと、わざと知らんぷりをしてしまう相続人も出てくるかもしれませんね。
手間と費用が掛かってしまうくらいなら、罰則の方がマシ、と考えてしまうかもしれません。
そこで、手続きのハードルを下げるために、手続きの簡略化というアイデアが生まれたわけですね。
まあ、対応が遅いな、とは思いますけれど(苦笑)
現在放置されている土地の合計面積
九州本土より広い面積の土地が、相続登記されず、名義変更されていないために放置されているとのこと。
家が建っている土地だけではなく、山地や田畑なども含まれているかもしれませんが、広すぎますよね。
この放置された土地、手続きを簡単にして、相続の権利を有する家族や親せきには、土地所有権の放棄もできるようにするようです。
放棄された場合は、国が一度引き取る形になり、その後自治体などが希望すれば、所有権を取得できるようにし、土地の有効活用を見込んでいるのだとか。
上手くいけば、地域で利用できる施設などに生まれかわる可能性がありますよね。
果たして、土地の有効活用はどこまでできるのか、気になるところです。
本日は、少し難しい話になってしまいましたが、思っている以上に身近な問題なので、機会があったらじっくり考えたいと思っています。
私の場合、今度は母からの相続をすることになる可能性が高いので、今から少しづつ勉強していかなくては。
ところで、手続きの簡略化って、どの程度までなのでしょうね?
そこは、かなり気になるポイントです。