マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

クリスマス・チャリティの話

2019-11-29 | 日々の暮らし
11月も、あと1日で終わります。
巷では、クリスマス商戦が始まり、お歳暮コーナーも設置されました。
ハロウィンが終わると、途端に年末感が増しますね。

クリスマス・チャリティ
12月になると、クリスマスに関連した行事が各地で開催されます。
同時に、大体のクリスマス関連イベント会場では、募金活動や売り上げを寄付するグッズ販売が行われます。

クリスマスに限らず、募金活動に遭遇したら、なるべく募金をするようにはしていますが、最近では街頭募金をあまり見かけなくなり、かわりに店舗や企業が行う、売り上げの一部を寄付するグッズ販売が増えてきたように感じます。
地元のデパートでは、毎年クリスマス・チャリティとして、ピンバッヂを1個500円で販売しており、ピンバッヂの収益はすべて寄付されます。

このピンバッヂですが、クリスマスにちなんだデザインが3種類あり、毎年デザインが違います。
数年前から始まったので、コレクションとして購入している方もいらっしゃるかもしれませんね。
私も、一昨年くらいまでは3種類とも購入していたのですが、今年から購入するのをやめようかと思っています。
少し心苦しいですが、寄付や募金は違った形でやっていこうと思っています。

チャリティ販売を利用しない理由
チャリティ販売を利用しない理由は、最近のモノの処分事情にあります。

以前は、目に見えて不要なモノ、自分で持っていて負の感情が湧くモノを中心に、処分してきたのですが、最近はまだ気に入っていても活用していないモノや、もう十分楽しませてもらったモノであっても、処分するようになってきました。

昨日処分したモノの中にも、10年以上前に好きなアーティストのライブ会場で購入した小物インテリアがありました。
10年以上前に購入したので、当然10年以上自室に飾っていたわけですが、部屋のディスプレイを眺めているうちに、もう外しても(視界に入っていなくても)いいかな、と思い、保管はせずに処分することを選択しました。

ピンバッヂに関していうと、好きなアーティストや好きなスポーツ選手のグッズとして、最近までピンバッヂを集めていましたが、上記のように、処分する基準がこの数か月で変化してきたので、一部だけ残して処分が完了しています。
その中には、一昨年まで購入していた、デパートのチャリティピンバッヂも入っています。
(一部残しているのは、現在のディスプレイの関係で残しています)

ピンバッヂそのものは、ひとまとめにして収納してしまえば、さほど邪魔だとは思わないのですが、いざトートバッグや帽子や服に付けて楽しむと、割と面倒です(笑)
バッヂ同士が当たると、カチャカチャと音がしてうるさいし、ピンを止めているキャッチが何かのはずみで取れて、ピンの先がむき出しになり、危険な目に遭うこともあります。
(知らずに手を近づけて、刺さったことがあります)

クリスマス・チャリティのピンバッヂは、購入した年のクリスマス時期に、帽子やマフラーに付けて楽しんでいましたが、活用できる期間が短く、あまり楽しんでいないことに気が付きました。
それに、クリスマスの時期に身に付けて楽しんでいても、単なる自己満足に過ぎず、ある日我に返ったとたん、中途半端なクリスマスの楽しみ方だな、と思ってしまい、ピンバッヂは購入だけにとどまり、身に付けることをやめました。

となると、買い物をしただけで、買ったモノを使わないという、不要品が増える方程式に当てはまってしまいます。
もちろん、ピンバッヂを買う行為そのものが、募金や寄付に繋がっているわけですから、ムダな行為ではないのですが、自分の所有品が増えてしまうのは、何か違うと感じるようになりました。

チャリティで購入したモノであっても不要品に変わりはない
チャリティに参加すること自体は、積極的にしていい行為ですが、そこに“モノを購入し支払った金額が寄付される”のは、あきらかに不要品を増やしてしまう行為です。

たしかに、お金を寄付したり募金したりすることに対して、ハードルが高いと感じている人もいます。
そういう人が、購入という行為によって、気軽に何気なく寄付に参加できれば、最終的な寄付金額も増加するでしょうし、購入した人も、気負わずに寄付に参加できて、いい取り組みだとは思います。

しかし、世の中の、モノを処分して最低限のモノで暮らすことを目指している人にとって、チャリティ物販は果たして本当の意味でのチャリティになっているのか、疑問に感じるところだと思います。
なぜなら、チャリティで購入するモノのほとんどは、必需品ではなく、時が経てば不要品として処分しなくてはならないモノになってしまうからです。

購入した直後は、寄付に繋がったそのモノを大切にする気持ちもあります。
しかし、寄付という付加価値(?)が付いていることにより、なかなか処分できない気持ちを持つようになり、いざ処分しようとしたときに、せっかく購入して寄付をしたのに、処分してしまうと環境に対する影響が気になってしまいます。

最終的には、処分するわけですが、寄付によって困っている人を助けた結果、環境を汚すという行為に繋がってしまうのは、どう考えても、矛盾していますよね。
冷静に考えると、モノの販売とチャリティは、引き離して考えて、セットにしてはいけないような気がします。

食品や消耗品ならば参加できます
もし、チャリティ販売品が飲食料品だったり、日々必要な消耗品であれば、心おきなく参加できます。

ただし、やはり環境に配慮した容器を使うとか、土に戻りやすい素材を使った消耗品であったほうが、チャリティの意味も深まるかな、と思います。

デパートのチャリティも、ピンバッヂを買ってもらうのではなく、店内での買い物に対して、数パーセントの寄付を、この時期だけでも実施したらいいような気がします。
ブラックフライデーに乗っかってセールを促進するよりも、売り上げの一部を寄付にした方が、デパートの価値が上がるような気がします。
それこそ、クリスマスケーキの予約早割などありますが、チャリティケーキなども同時に売り出したら、かなりの寄付金額になったりしないでしょうか?

チャリティの方法も、少し視点を変えて実施してもらえればいいのかな、と思っています。

その気があれば寄付も募金も簡単です
結局のところ、寄付をしようと思うのならば、銀行の窓口へ行けばいいし、募金をするのならば、店頭に募金箱を置いているお店で、小銭をいくらか入れたら済む話です。
わざわざモノを買わないと、寄付や募金ができないことがおかしいですよね。

私がライブへ行くアーティストは、毎回チャリティグッズを販売します。
ツアーごとにグッズも変わり、1つ500円。
売り上げは、すべて寄付されます。
前回のツアーまでは、このグッズも毎回購入していたのですが、今年観に行ったライブでは、チャリティグッズはおろか、普通のライブグッズさえ購入しませんでした。
その後、購入しておけばよかった、とは一度も思わなかったし、ライブ自体は楽しかったので、それで十分でした。

ライブグッズを心の底から欲しいと思うファンは、たくさん購入していいと思いますし、買う行為そのものを批判する気持ちは全くありません。
あくまでも、私個人が、例えチャリティであっても、モノは購入しないと決めただけですから。

寄付のことに関していえば、それこそ自分がその気になれば、いつでもどこででもできるわけですから、募金箱に気が付いたら小銭を入れます。
また、例えば、スポーツ選手が試合会場で募金活動をすることがありますが、今年は観戦した会場で募金をしていたら、すべて参加してきました。
このチャリティの特典は、選手と握手できることかな(笑)
握手であれば、不要品が入ってくることはないけれど思い出が残るので、とてもステキなチャリティ特典です。


チャリティグッズについては、ずいぶん前から、モヤモヤしていました。
以前は、チャリティグッズを買って寄付につなげることが必要なことだと思い込んでいたのですが、それは違うと気が付いたので、今後も購入することはないでしょう。
最近では、フードドライブといって、家にある未開封の飲食料品(密閉されていて、保存期間が長いもの)を集めて、フードバンクへ寄付する活動もあります。
もし、お金を寄付することに、少しだけ抵抗を感じてしまう人は、チャリティグッズを買うのもいいですが、まずはフードドライブのようなイベントに参加してみてはいかがでしょうか。