AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

空白とするかどうか

2025-02-17 01:33:17 | ノンジャンル

注目度が上がるのは必然だろう。

DREAM THEATERの『PARASOMNIA』。
16thアルバムにして、13年ぶりにオリジナルドラマーのマイク・ポートノイが復帰したアルバムでもある。

ポートノイが離脱した経緯はオレが今更綴らんでも知られている事だろう。
しかし、ジョン・ペトルーシ以上に、ジェイムズ・ラブリエとの確執が想像以上に強かったとは思わなかった。
他のメンバーも思う所はあったみたいだが、復帰の鍵はジェイムズとの邂逅だった、という事だ。

12年に亘ってポートノイの後任を務めていたマイク・マンジーニの事を悪く言うやつは殆ど居ないだろうと思う。
実際オレはマンジーニ加入以降のアルバムも悪くないと思っていたし、なんだったら前作『A VIEW FROM THE TOP OF THE WORLD』は、ドリムシのカタログの中でもお気に入りの一枚となるほどのアルバムであり、間違いなくマンジーニ在籍時の最高傑作だと思っている。

それでも、
オリジナルメンバーであり音楽創造の核に居た人物が戻ってきたという意味は大きいと言わざるを得ない。

以前に、ポートノイとマンジーニのドラミングの違いを書いた事があったが、ドリムシがプログレッシヴ・メタルと言われる所以が何処にあるのか?というのが、結局のところポートノイのそのドラミングから波及したこのメンバーの音楽であるという事。
ソレを立証させたのが、今作『PARASOMNIA』である。

アルバムタイトルは睡眠時異常行動という意味を持ち、全ての曲がそこにまつわる内容となっており、結果的にコンセプトアルバムへとなっていたようで、その意味合いを表現する為にヘヴィ且つダークな雰囲気がアルバム全体を覆う。
「言っとくがドリムシはメタルバンドなんだよ」とメンバーが主張するかのように作り出されたのが、かつて『TRAIN OF THOUGHT』であったように、今回もそこに近い路線で披露されている。

ただ、『TRAIN~』がアートワーク同様モノクロな色合いが占めるヘヴィ/ダークな要素をストレートに押し出したアルバムなのに対し、『PARASOMNIA』は彩り豊かな暗色によって生み出された作風に感じ取れる。

この違いは、鮮明度の高いプログレッシヴミュージックという、ポートノイ不在時の標榜が完全に土着化した証であり、ペトルーシとポートノイによるドリムシに対する音楽的思想が、立体的構築を更に鮮明化させた様な状態になったと言える。

最初、第1弾MV「NIGHT TERROR」を視聴した時は、「あーやっぱりオラオラドラミング披露するやつ持ってきたか」程度くらいの認識しか持てなかった為、アルバム全体を期待はしていたものの曲単体としてはそこまで気持ち的に盛り上がるものはなかったんだよな(以降もMV発表していたが、手あたり次第視聴すると期待感が薄れそうなので避けていた)。

だが、アルバム冒頭を飾るイントロダクション「IN THE ARMS OF MORPHEUS」が始まった途端、このアルバムへの期待感は一気に高まった。そしてそこから「NIGHT TERROR」へと繋がっていくワケだが、この2曲はこれでひとつの曲であり、オレとしては「NIGHTMARE TO REMEMBER」に相対する曲の様に感じた。
この流れで聴いた時、初めてこの曲の良さを実感できたし、これまでのドリムシを引き継ぎながらもポートノイの存在を示す攻撃的なドラミングが合わさった、現時点で最新ドリムシの代表曲となるものだと感じた。

あとは「MIDNIGHT MESSIAH」かな。
コーラスパートでの疾走感は実はこれまでドリムシでありそうでなかった様な感触で、このスピード感覚はメタルを聴いている人間からしたらクセになりそうなグルーヴを内包している。

勿論、他の曲も長尺ながら曲としての主張どころをしっかりと押し出している為、相変わらずバンドらしい個性で彩り固められた世界観が展開されている。

正しくポートノイ復帰、およびバンド結成40周年を祝うに相応しいアルバムを引っ提げてきたワケだが、個人的には今後のライヴに於ける、マンジーニ在籍時の曲を披露しにかかる割合がどれほどのものかが気になる。

ポートノイが不在の時でも、このバンドは邁進していった。
数々の功績を打ち立てた時期の曲たちを、前任者が戻ってきたから無しよ、という事にしてもらいたくはないな。

様々なバンドが同様の経緯によって、ライヴで演奏をまったくしなくなり、下手すりゃその時期を空白にしてしまおうという悲しい仕打ちをしているのを間々見ているが、ドリムシに限ってそのような事はないと信じたい。

バンド40周年は、ポートノイ不在時の12年も含めてなのだから。


多分、次は無い

2025-02-12 03:14:52 | ドラム

やっとこさ少しばかり時間がとれたので、この間のパーツ破損修復を行う事にした。

YAMAHAのLIVE CUSTOMスネアで、LNS1455。
現在出ているLIVE CUSTOM HYBRID OAKの前モデルとなり、このカラーはエメラルド・シャドウ・サンバーストという長ったらしい名前だが(笑)、この前のAHMと同様に、このスネアもやはりこのカラーが良いと思ったので手に入れた。

↑の写真は既にパーツ復旧完了後の写真。

この前のMADHOUSEでのライヴで使おうと思い、今年入ってからヘッドを新調しようと思って取り外した矢先に、パーツ破損という悲劇が発覚。しかも、明らかにそうだと判るだけで3箇所。

5年前にも、実は同じ状態に見舞われた事があった。
シェル内側からネジで固定する部分のラグの受け口が、ボッキリ折れるという事態。

あの時はそうなってしまった箇所だけを交換しただけだった為、今回は他の箇所が破損した状況かと思う。
そうなると、これは最早その破損した箇所だけでなく、少なくとも打面側のラグ全てを交換する必要があると判断。

どう考えてもパーツ調達/修復から、スネアの鳴りを調整していくという工程がライヴまでに間に合いそうもなかったんで、仕方なくその時のライヴは別のスネアで臨んだワケなんだよね。

このLIVE CUSTOMのラグ、仕様もちょっと変わってるんだよね。
内側から止める以外に、シェル表面に杭の様に引っ掛ける状態の作りにもなっている。
実は、この箇所もダメージは顕著となっていて、ラグが引っ掛からなくなっている状態が発生した場合は、この杭状の取り付け部がひしゃげている可能性が一番高い。

左が正常なもので、右が損傷したもの(ラグのサイズが違って見えているのは写し方の問題)。
杭状の部分が圧力に耐えきれなくなって下方へ折れ曲がっているのが判ると思う。
ネジで取り付ける部分も、亀裂が入って破損しているのが一応見て取れるかと。

前回復旧した2箇所はまだ使えそうな状態だったが、復旧5年後からこれまでそれなりに叩き込んでいる事を考えれば、打面側全て交換するのが妥当かな、と。

現行モデルLIVE CUSTOM HYBRID OAKと、パーツは全く同じなので、パーツ流用できるのは有難い。
とは言え打面側のラグだけで10テンション、約18,000円の出費は堪える(苦笑)。ラグ全て交換の場合、当時購入したこのスネアの金額軽く超えるんだが(震え)。
昨今パーツ代もバカにならんよ。

とまァ一先ずスネアの復旧が完了したのは最初の写真掲載した通りなのだが、今後を懸念させるのは、やはりシェルへのダメージだね。

ネジで取り付ける穴の部分、表面に割れが生じているのが見えると思う。
これ、カラーリングしている化粧板だけじゃなく、1~2プライ分にも生じているんだよね。

その症状になっているのは1箇所だけなんだが、そうなってしまったらもう進行していくだけなので、いずれ他の箇所も同様になり、悪化の一途を辿る。

杭で引っ掛ける穴が広がって使えなくなるんじゃないかと以前は思っていたが、それ以上にシェル割れが生じてダメになる方が先かもね。

まァ入手してからもう12年は経過して、その間でそれなりに使ってきたからな。
特にカヴァーバンドに於いてスタジオ/ライヴと活躍してくれている一台で、オレにとっては頼れるメインスネアの一つ。

思い出の品でもあるんだよね。
だからしっかり使える場面を設けたかったので、それは奏功していると思っている。

でも、恐らく次修復するという事態になった時、スネアが耐えれるかどうかは分からないな。
次は無いかもしれない。

オレのドラマーとしてのキャリアが終わるまでは使える事を祈りたいが、恐らくウッドシェル系のスネアは、使い方次第では10~20年くらいが関の山なのかもな。

今のうちに、次に代わるべくスネアを探しておくべきかも。

勿論、それまではこのスネアには活躍してもらうがな。


経年疲労と信じたい

2025-02-11 02:40:53 | ドラム

8日の土曜日のスタジオでの事態。

今年入ってから機材トラブルに続々見舞われてるんだが・・・・・・

いや、コイツはちょっとショックだったわ。
写真見てもらえば判るとおり、ハイハットシンバルのトップに思い切り割れが生じている。

このシンバルはPAISTEのALPHA 14 Sound-Edge Hihats。
オレの愛用しているシリーズの一つであり、このハイハットは所持しているハイハットシンバルの中で最も使用頻度が高かった。

実はALPHAが廃盤決定した時に滑り込みで入手したものであり、言ってみればALPHAでは最後に手に入れたシンバル。
ALPHAは他のモデルも所持しているが、このSound-Edgeが個人的には最も扱いやすいモデルだった。

多分所持してから8年以上は経っていると思う。
その間、練習時に限るが、持って行ける時は殆どの間ハイハットの座はコイツが居座っていた。

持ち運びが悪かったのかというのも一瞬思ったが、流石にコレは経年疲労じゃないかと思う。
正直、ライヴで使うよりも遥かに長時間叩き込んできたワケだから、ダメージは相当なものだったかと思うんだよね。
言い訳にするつもりはないが、このSound-Edgeはそんなにぶ厚いモデルではない上に、クローズ時にトップとボトムの隙間が生じる分、余計に逃げ場のないダメージが蓄積してしまうとも考えられるんだよな。

まさかハイハットが割れるなんて事ないだろうと思っていたから、当然このモデルで予備なんて持っている筈もない。

つまり、
このハイハットは、少なくともトップ部はこれで終わり。

この時のスタジオ練習では特に変な響きにもならず、何とか乗り切ったが、これ以上使っていくと真っ二つに割れる危険があるので、眠りにつかせる他なくなってしまった。

ぶっちゃけ、この間のAHMのスネアの状況よりもショック。
愛着はハイハットの方があったからね。

今後は、PAISTEの900シリーズのハイハットを使っていくつもりだが、この事態を踏まえると、900のハイハットでも予備を所持しておいた方が良さそうな気がするんだよな。

形状が似ている点からすれば、以前に入手したMEINLのPURE ALLOYを利用する機会にも繋げれるとも考えたんだが、やはりオレとしちゃPAISTEなんだよね。

こうなってくると、いよいよALPHAを使っていく事を控えてしまう。

そして、金が溶ける・・・・・・


ぬくもふ。

2025-02-09 23:15:56 | ノンジャンル

この一週間の強烈な冷え込み方は、流石に行動を起こす気を失わせるに足る気象だった。

実際、先週水曜日はDAMEDETHでバンド練習予定だったんだが、メンバーが来れるかどうか、更にはスタジオが開けれるのかと連絡し合って、近況が二転三転しまくった挙句、当日は個人練習になっちまったという始末。

昨日のスタジオに関しても、やはりMEISTERのメンバーが来れるかどうか懸念していたが、こちらは逆に何ともなかった為、通常通りの練習となった。

にしても、雪の降る寒さは中々こたえる。
降らないにしても、強風は体温と気力を奪っていくから、しっかりと防寒着を着用しておく必要がある。

この寒さの影響で、こんな絵を突発的に描いてしまった。

雪国に生息しているフクロウとか、あれだけ降りしきる環境の中で平然と行動しているんだから、羽毛に於ける保温力は凄いんだろうなと常々思う。

一応強烈寒波のピークは過ぎたから、これから気温も少しは和らぐ傾向にあると言われているが、安心しない方が良いだろうな、まだまだ。

 


動きは大事

2025-02-07 01:41:05 | 音楽・ライヴ

この間のANTHRAXカヴァーバンド、MADHOUSEの動画をこちらでもアップしておこうかね。

ベースのHIDE氏には、SNS投稿上でシェアO.K.の承諾は得ているし、今後いつやるのかわからないという事もあるので、できるだけライヴをやったって事を広めてほしいと言っていたのでね。

2025.1.25 ANTHRAX TRIBUTE BAND "MADHOUSE" LIVE (Full Show ver.) - YouTube

個人ミスはどうしても気になってしまうところだが、バンド演奏全体を考えれば、些細な事であるワケで。

それよりも、ステージ上でメンバーがこれだけ動いている(動ける)ライヴは、ドラマー目線からしても楽しいモンなんだよね。

演奏の腕前を、パフォーマンスを含めて見せる。
これこそがライヴの醍醐味だよ。