もうかれこれ20年以上前のことだが。
いままでに3回おこなった斜視手術の1回目のお話。
市内にある大学付属病院に有名な先生がいるという話を教えてもらい、そこに入院した。今では日帰り出術も可能だが当時は1週間は入院するのが当たり前で、仕事の関係もあり、かなり思い切った行動だった。
私は、その病院に行けば手術がうまくいくと思っていたが、執刀したのは若い女性医師で、横で指導しているのがその有名な先生だった。そのときその二人は眼球の移動距離を議論していた。そして手術は結果的に失敗した。つまり斜視は解決せず執刀前と変わらない状況で私はただ眼を切り刻んだだけに終わった。
入院中に、その有名な先生に叱られた。なぜ私を指定しなかったのかと。
そうか、手術は先生を指定しなければならないのだと初めて知った。
病院でもそんな事前確認は無かった。いい勉強になった。