ユーロ離脱で何が起きるか？

　本来、ユーロ加盟に問題があったギリシャが離脱するのに、驚くべきではないのかも！！

　一時的に、ギリシャは元の通貨に戻り、元の通貨が暴落するから当面ユーロに切り替えて所持したいという思いが強く、一定の期間は混乱するでしょう！　輸入に頼る部分の大きいギリシャだから、インフレも厳しい状態になります。

　国として立ち直るには、逆に良い機会かもしれません。　国内だけの取引なら為替の影響は無いし、産業として成り立つ事業を起こせば輸出には有利です。

　ただし、EU他の国々が、債務を免除するかどうかに掛かってきます。　この措置を誤ると他の加盟国に及ぶ影響が強いから、EU側の対応が問題になります。　

　ギリシャの離脱で連鎖的に、動揺が拡がらない対応が出来るかどうか？

　この辺りの判断ミスが致命傷になり兼ねません。　同じような不安を抱える国が沢山加盟しているからです。　その所為か、再びユーロ債の発行が検討されています。

　すでに数々の機関が、資金集めをして、融資して来ました。　EUが新たに資金集めでユーロ債を発行すると出資する国があれば、資金は豊富になりますが、国債のように税収といった収入がある訳ではないので、果たして信用が得られるか？という問題があります。

　IMF他のこういった機関には、背景にアメリカや日本、発展途上国といった経済的に強い国が付いています。　一般的に、不安の大きな債券は高い利息が付き物です。

　短期的にはギリシャが苦しく、長期で見ればEUが苦しい立場になりそうです！！