hisakunnのブログ

日米の民主主義崩壊

お金の流れ

2010-08-22 06:29:27 | 日記
 経済というものは人間の体と同じであるという事くらい、皆解っているはずです。 戦後の日本は、政治と経済が絡んで、血液が偏った体の一部にばかり流れるように、作り上げてきてしまったのです。
 体調不全で、肥満で、脳に血液が回らない社会構造です。 つまり、日銀に資金をジャブジャブ出させて、景気を回復させようとしても、肝心の所にはお金が行きません。 金融機関が積極的に優良企業に融資しなくても、ゼロ金利なら無難に国債や債券を買い、クレジットやファイナンスにお金を回していれば、利益が出てしまうからです。
 特に、国家予算や郵貯資金が特別会計の中で、偏った下請け機関(天下り特殊法人)に流れてしまいますから、経済の主要な資金流通部分に流れません。
 郵政の民営化が、この意味で上手く機能するように活用されれば良かったのですが、政官が経済そのものが理解できてなく、郵政社員も自分達の目先の利害しか見えずに、皆がエゴをぶつけ合って民営化を利用することばかり考えていますから、改革が機能がしない状態です。
 元々、郵便自体が営利企業として、日本の隅々までサービスが行き届く経営が成立つかといえば、無理だと解っていたはずです。
 昔は、プロ野球の球団は企業の宣伝の為の広告塔だったのです。 今では、球団そのものが利益が上がらないと、身売りされる時代なのです。
 国の医療や福祉も、それぞれが全て利益が上がる機構として存在しなければならないという考えになっているのが、可笑しいのです。
 国家の仕組の中で、儲からない部分や負担になる部分も存在するものなのです。 それが福祉であり、公共なのです。
 国も国民も民主主義を間違え、金儲け以外に頭が回らない異常な国の形態です。 日本人にゆっくり考える余裕を与えない方が都合が良いと考えた一部の愚かな支配層の偏った思考が招いた結果です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿