Jカーブ効果(J-curve effect)とは、為替レートの上昇で、本来であれば輸出品価格の上昇と輸入品価格の下落を通じて自国の経常収支の黒字幅を縮小させる方向に作用するところが、実際には自国通貨の上昇が短期的に貿易黒字を一段と拡大し、その後黒字幅が徐々に縮小に向かうという現象。
黒字額の変化を図示したときの形がアルファベットのJに似ていることが名前の由来である。これは、為替レート変化の影響が輸出入品の価格面にまず現れ、数量面の調整はタイムラグがあり遅れて行われることによるものと考えられている。
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円安が進行しています。
Jカーブ効果は、輸出数量が増えないと実現しませんが、そのためには、輸出先の国の通貨ベースで、輸出品価格が下落しなければなりません。
しかし、輸出品価格が下落するかどうかは、値決めをする国内輸出企業の意志です。
アベノミクスで円安が進みましたが、現地通貨ベースで値下げするケースが少なく、これまで輸出数量は増えていません。
2013年は、円ベースの輸出価格を上げましたが、現地通貨ベースの日本からの輸出品(現地から見ると、日本からの輸入品)の価格は数パーセント下がっただけでした。
マクロ経済学の教科書に書かれているJカーブ効果がなかなか現れないのですが、値決めをする国内輸出企業の意志ですから、仕方ありません。
米国経済が絶好調ですから、今後、米国の需要増加から、米国による日本製品の輸入数量が増加するという経路から、Jカーブ効果が実現する可能性があるかなと思います。
黒字額の変化を図示したときの形がアルファベットのJに似ていることが名前の由来である。これは、為替レート変化の影響が輸出入品の価格面にまず現れ、数量面の調整はタイムラグがあり遅れて行われることによるものと考えられている。
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円安が進行しています。
Jカーブ効果は、輸出数量が増えないと実現しませんが、そのためには、輸出先の国の通貨ベースで、輸出品価格が下落しなければなりません。
しかし、輸出品価格が下落するかどうかは、値決めをする国内輸出企業の意志です。
アベノミクスで円安が進みましたが、現地通貨ベースで値下げするケースが少なく、これまで輸出数量は増えていません。
2013年は、円ベースの輸出価格を上げましたが、現地通貨ベースの日本からの輸出品(現地から見ると、日本からの輸入品)の価格は数パーセント下がっただけでした。
マクロ経済学の教科書に書かれているJカーブ効果がなかなか現れないのですが、値決めをする国内輸出企業の意志ですから、仕方ありません。
米国経済が絶好調ですから、今後、米国の需要増加から、米国による日本製品の輸入数量が増加するという経路から、Jカーブ効果が実現する可能性があるかなと思います。