フーちゃんの花日記

ヨーロピアンフラワーデザイン連盟のアレンジメント教室を
神戸、芦屋、西宮で開催しているフーちゃん先生の花日記

はじめまして

ブログを見に来ていただいてありがとうございます。 アレンジメント教室での生徒さん制作のレッスン作品を「今週のレッスン」「プリザーブドフラワーコース」「エクセレントコース」「いけばなコース」で紹介しています。 私フーちゃんが作ったアレンジメント作品は生花アレンジもプリザアレンジも「フーちゃん作品」にまとめています。 その他、お花以外のこともいろいろ書いています。 見てもらえると励みになります。

🔰のフラワーアレンジメント 第3回  ホリゾンタル

2015年08月23日 | 初めてのフラワーアレンジメント

娘とのフラワーアレンジメントレッスン3回目のデザインは、基本形の「ホリゾンタル」

Basic コースの基本形の中でも、ラウンドに次いで、基本中の基本の形

テーブル面に高さを抑えて低く水平に広がるデザインです

この形、実は検定試験にもよく出題される課題なんですよ😉

          

娘は社会人1年生です
会社は新大阪
自宅から通勤すると、乗り換えが多く、また、朝家を出る時間がとても早くなってしまうので
平日は私の実家に居候して、そこから新大阪まで通勤している毎日

フラワーアレンジメントのレッスンは、彼女が週末に家に戻ってきたときにすることにしていますが、
娘と私たち夫婦の週末の予定が合わないこともあったりするので
平均して月に2回程度のレッスンになりそうです

実は、彼女が「これ、作ってみたい」と、今回選んだ作品が
この基本形だったのには少しびっくり

まだ、基本形の難しさをよくわかっていないせいもあるかもしれませんが、
最初にレッスンでは作りたいデザインを自由に選ぶことができるという話をしたとき
「この基本形を勉強したら、あとからでも役にたつの?」
「そりゃー、基本形という名前でもわかるように、基本があるからそこから応用できるわけでしょ?
何事も基本が大事、お花もそうよ
基本を知っていて損したなんてことはないわね」
「ふーん、なるほどー」
と、妙に納得した返事をしていましたっけ

          

さて、金曜日に1泊での仙台出張、土曜日の昼ごろに帰宅した娘は幾分お疲れモード
昼食を食べると、「眠い!」といって、そこから夕食前まで長~いお昼寝

お花のレッスンは夕食後の夜9時からになってしまいました



図を描きながら「ホリゾンタル」の説明
「へー」、「ふーん」、「わかった」と本当にわかったのか若干不安もよぎりますが、
とりあえず基本ポイントの花材を挿してみようと、挿し始めました



今回の基本形のレッスン花材にはドラセナやミスカンサスが入っています
ウーん、ドラセナとかミスカンサスとか、初めての基本形の形を作るときは
ちょっと使いにくいかなー💦というのが私の感想です
ある程度、ちゃんと作れるレベルで、基本をおしゃれに変身させるときにはいいと思いますが、
全くの🔰にミスカンサスはね~💦

ドラセナは使わないと、グリーンが足りなくなるので、今回はこんな風に使ったらどう?と、アドバイス

基本ポイントが挿し終わったら、次は基本ポイントの間を結ぶ輪郭線を作ります

今回の基本形は
作品の花材の密度が均等
作品の花材配分も均等
だから、作品のアウトライン(輪郭線)を作る段階から
密度、配分も均等にしておく
なーんて説明をすると、
「と、いうことはユリのつぼみも使っていいの?」
「もちろん!ユリのつぼみは貴重品よ!咲いていないまだグリーンの硬いつぼみも使わないと
例えば、アウトラインを作る花材として使っていいわよ😉」

なかなかいい質問です



「ユリのつぼみって、茎がカーブしているから難しいな」
「まあね、それは仕方ないわね
自然のものだから、鉛筆みたいに真っ直ぐな茎の花なんてそうそうないわね」
「うー、挿すときの角度が難しいなー」
と、言いながらも、ここまではなかなか順調に進んでいます(^o^)

こんな風に作品のアウトライン(輪郭線)ができると、だんだん形が見えてきて作りやすくなってきます

フォーカルポイントのユリの花を入れて、
そのあとはしばらくお任せ状態で作っているところを見ていました







作りながら、スマホで彼氏とラインしたり、時々ネットニュース見たりしながら作っています(笑)
途中経過の写真を写して彼氏に送って見せていたようですが、
彼氏からの返事は「おう!そうか!」(笑)
彼氏もどんな作品になるのかわからないし、コメントのしようがないですよね(笑)

かなり順調に花を挿しているので、ちょっと心配になって正面から覗いてみると
あれれ~

なんだかアレンジの上半分と左半分に花が多い!

「ちょっと待ったー!なんだか、お花に偏りがあるわよ
上の方ばっかりお花さしてなあい?いつもアレンジの全体を見て、バランスをよく挿さないと
せっかくアウトライン綺麗にできているのに、出来上がりがおかしくなるわよ」

「あ!ほんとう!上の方が挿しやすいから何も考えずにどんどん挿してしまったわ😅
底辺のこと、忘れてた💦」

娘は左利きなので、左側のお花は難なくどんどん配置できるために、
右側が手薄になっていたのです



「こことか、この辺とか、ほら、あと、ここら辺、花が左側と比べると少ないでしょー
出来上がりの面から飛び出ないように、茎の長さに気をつけて挿してごらんなさい」

「アレンジの全体を見るって、難しいね
花の色や種類の偏りを作らないように考えながらの配置も難しいー!」

難しいと言いながらも、
「なんとなく、いい感じに仕上がってきた~😅 それなりに、綺麗😅😅」と、自我自賛の娘

そうね~、まあ、アレンジ3回目、ラウンド以外の基本形では初めて、ということを考えると、
うまくできているかしらね







二人でおしゃべりしながらのんびりとアレンジメントを作っていると、あっという間に時間が経ってしまいます
気がつけば11時過ぎ!

慌てて後片付けして、いつものように記念撮影

早速彼氏に送っていたようですよ😉

次回4回目のレッスンは9月
次も基本形の「コウン=円錐」を作りたいそうです

「コウン」も、出来上がりは簡単に挿せそうに見えるデザインですが、
やってみると、難しい基本形です

さてさて、どんな「コウン」になることやら💦






























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サマーブリーズ ~ミリオンバンブーのクルクルラインが可愛い😊~

2015年08月22日 | フーちゃん作品

8月のエクセレントコースのデザインはミリオンバンブーのクルクルとしたラインを魅せるすっきりとしたデザインです

でも、残念😞

テキストでは観葉植物の「レッドジンジャー」が花材で使用されているのに、
実際の花材は「極楽鳥花」つまり、「ストレリチア」😢



レッドジンジャーとストレリチアではアレンジメントの中での配置場所や高さが全然違ってきますよね

鳥の横顔のような、特徴的な姿をどう見せるのか
2本のストレリチアの位置関係をどうするか、
レッドジンジャーよりも難しいかもしれません💦

今までストレリチアはクリスマスやお正月のアレンジメント花材で
私は何度も使っているので、新鮮味がないのですが~😅
まあ、仕方ありませんね

こんな感じに仕上げてみました(^o^)



花材変更でレッドジンジャーがストレリチアに変わっちゃったし、
変わりついでに手持ちのオリエンタル百合と白いワックスフラワーもプラスしてしまいました

本来ならミリオンバンブーを一番高さのある花材にしたかったのですが、
もともとの長さが60センチほど
それに対して、ストレリチアはとても長かった😅

2本のストレリチア、2本のミリオンバンブー
ミリオンバンブーのクルクル部分はちゃんと見えるようにしていますよ😉



正面から見たときはあまり幅がでないように
でも、横サイドから見たときの前後の間隔はこんな風に風通しよく開けいます
デザインの名前が「サマーブリーズ」(夏のそよ風)ですからね😉

ドラセナゴッドセフィアナも2本ありましが、切り分けをせずに2本ともそのままの長さでデザインの底辺にほぼ水平に配置

ドラセナも葉の枚数がちょと少なめだったので、フローラルフォーム上面のカバーリングにはほとんど使えず、
デザインの左側の底辺部分のアウトラインを作るのに2枚

デザイン後方のストレリチアの後ろに高さを出すために主軸を長くしたまま葉っぱ3枚をつけて斜めに配置しています

左側面からみるとこんな風



右側面からみるとこうです



オレンジ色のバラは花が少し小ぶりでした
オリエンタル百合を中央に配置したので、オレンジ色のバラは脇役になってしまいましたが、
このオレンジという色はちょうど、ストレリチアの花と同じ色

ストレリチアと近い場所に配置して、色のグルーピングをしてみました(^o^)

今回のアレンジ花材は、切り分けしなければならない花はあまりありません

強いて言えば、ブルーのスプレーデルフィニュームぐらいでしょうか

紅ヅルが3本ありまししたが、
これは時間をかけてゆっくりと矯めをきかせて曲線をつくったほうがもちろんいいと思います
なんせ、最初は真っ直ぐですからね💦

暑い夏
涼しげに見せるためには花材と花材の間に思い切って空間を作ったり、
茎を長く見せたりして、色と色の接触を少なめにしたデザインがいいですね🌺



花器の高さ    30センチ
花器口からの高さ 63センチ
最大横幅     70センチ
最大奥行     60センチ
















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モンステラとカラーで

2015年08月21日 | フーちゃん作品

北海道のカサブランカで、家の中は白い花が満開
贅沢なことですが、ちょっと違う花が見たくなってくるもの😅

一枚だけ残っているモンステラと、エメラルドウェーブ

何か違うアレンジ作りたいと思い、濃いピンク、薄いピンクのカラー
濃いピンクのスプレーカーネーション、ワックスフラワーとでこんなアレンジを作ってみました



花器は幅40センチ、奥行き8センチほどの船形
花器口と同じ高さにフォームをセット

モンステラの葉の深い切れ込みを見せること
カラーの花を斜めに低めに流すこと

これが今日のアレンジ目標😊

モンステラの葉は斜め手前に出して葉面を見せることもできますが
このアレンジを置く場所は玄関ホールの壁にある奥行きのあまりないニッチ

葉を手前に出すと、人が通るときに邪魔になってしまうので、
今回は後方に葉を斜めに立てるようにしました



メカニカルフォーカルポイントはアレンジの右端に近い部分
ちょうど白いマムが入っているあたり
最初は、ここにピンクの小ぶりのオリエンタルユリを2輪いれていましたが、
モンステラの葉の切れ込みに対して、手前は丸っこい花の方が落ち着くような気がして
この白いマムにしてみました

2段重ねになっていますよ😊



最初の2枚の写真の角度からだと、2段には見えないですよね💦





アレンジ中央部に、フローラルフォームをカバーリングするために、
実はもう一枚ドラセナをクルントループ状にしたものを入れていましたが、
実際に飾ってみると、なんだか厚ぼったく、重い感じがしたので、取ってしいまいました

ちゃんと飾ってみました
こんな感じですよ~😊



すっきりした感じに仕上がったと思います😉






















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その後のカサブランカ from 真狩村、北海道

2015年08月20日 | フーちゃん作品

真狩村のカサブランカ
送られてきたのが13日、ちょうど1週間間前です

今、ほとんどの花が咲いています💠
満開に近い状態



一番最初に咲いた花💠もまだまだ元気で、綺麗にさいていますよ

こんなに一度にたくさんのカサブランカの花が咲いている状態なんて、さすがに初めて
時間が許せば、ずーっと見ていたい❤️(笑)

10本のうちの残りの4本は、茎を長いままの状態にして、大きなガラスの花瓶に投げ入れ状態で玄関ホールに飾っています

こちらも満開に近いです



ちょっと離れて見るとこんな感じです



右側にあるリースの直径が27センチ

ひとつの花の大きさがどれぐらいかだいたいわかると思います😊

💠     💠     💠     💠


ユリの花は、夏の暑い時期でも比較的長く咲いてくれるので、重宝します
小さな蕾でも、だいたい全部咲いてたのしませてくれますが、
特にカサブランカは一番上の小さな蕾だったものも、
ちゃんと他の下の方の花と同じぐらいの大きさになって
最終的にはすべての花が同じ大きさで咲き誇ります

花弁は真っ白で、花の中央部は少し黄緑色がかった色合いは清楚でありながら、風格も感じます
雌しべもツンと少し上向きのその姿
「私は、カサブランカなのよ」と、ちょっと威張った感じかな(笑)

ところで、ユリといえば、香りが強いお花ですね
特に、カサブランカは1輪あっても、かなり香りがしますが、
なぜか、このカサブランカは香りがそれほど気になりません

玄関ホール、リビングとこれだけ咲いていたら、ふつうは息ができなくなりそうなものなのに(笑)

香り控えめな品種改良がなされているのかもしれませんね😊

そういえば、昨日の神戸市立博物館の喫茶エトワール
ここにもカサブランカと黄色のオンシジュームのアレンジメントが飾られていました😊






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プラハ国立美術工芸博物館所蔵 ボヘミアングラス展 @神戸市立博物館

2015年08月19日 | 日記

今日はお花のレッスンが午前中だけ

久しぶりにお会いした生徒さんたちとのアレンジレッスンを終えた後、
その足で神戸三ノ宮へ

神戸市立博物館で開催中のボヘミアングラス展へ出かけました

12時半過ぎに到着
今日は朝から曇り空 時々軽い小雨がふる天気のせいか
気温も30度を切って、8月上旬の暑さで疲れていた体には気持ちよい気温

市役所地下の駐車場に車を停めて、博物館まで心地よく歩いて行けました



ここの博物館は私のお気に入り
建物の外観は古代ギリシャ建築を思わせる重厚感ある風情

実はこの建物
旧横浜正金銀行(現 三菱東京UFJ銀行)神戸支店ビルを転用しているそう
神戸の雰囲気にぴったり!

建築は昭和10年竣工
昭和初期の名建築の一つなのだそうです
ほぼ私の母と同じ年です(笑)
だからなのか、この建物の中に入ると、なんだか落ち着くんですよね~😊

さて、チケット(1300円)を購入して、館内へ

1F中央には



これは、プラハ国立美術工芸博物館の階段室にあるステンドグラス
もちろん、本物ではないと思います😅

3Fまで上がって、いつものように、音声ガイドをレンタルして1点1点じっくりと見学
ところで、ボヘミアングラスってどんなグラスなの?と、疑問に思っていましたが、
やっとすっきり解決しましたよ😊

ガラスは珪石という砂にソーダ灰を混ぜて作りますが、
そのソーダ灰は当時イタリアからしか入手できなかったそうです
チェコ中部のボヘミア地方は森が多く、薪にする木材が豊富
そこで、ボヘミアのガラス職人たちは身近にある木の灰をソーダ灰の代わりに混ぜて、ガラスを作ったそうです

その、木の灰で作ったガラスは
それまでのガラスよりも透明度が高く、また、硬質で
当時最高と言われていたイタリアのベネツィアングラスを超えるガラスとなったそうです

展示されているガラス器は15世紀前半から現代に至る
ボヘミアングラスの作品が展示されていますが、
やはり、目を引くのは17世紀から19世紀にかけてのガラス器です



一番左側の蓋つきゴブレット
無職透明で光の屈折率の高いボヘミアングラスに
カット(研磨剤をつけたヤスリでガラスを削って模様をつける)や
エングレーヴィング(小さな円盤形のグラインダーでガラスの表面に細かい絵柄を超克する)が緻密にほどこされています

とても綺麗でした

日本の江戸切子や薩摩切子にもこのカットの技法の影響があるそうですよ


(ちなみに一番右側は香水瓶、香水を入れるいはかなり大きいサイズでした)

展示数は170点

1時間はかからずに見られます

夏の時期、冷房の効いた博物館で、このようなガラス工芸品を見ると
気分は安らぎますね

一通り見た後は、いつものお気に入りの博物館内の喫茶へ
エトワール
全く今風ではないレトロな雰囲気の、静かな喫茶です



店内の中央にある楕円形の長いテーブルに着きました
テーブルの上には、高そうな置物がずらり(お手を触れないでください、との注意書きあり)

買おうかどうしようか迷った図録があったので、それを見ながらお昼兼用でお茶しました



ウ~ん、これ2400円だったので断念したんです😅
ちょっと高いわね



この喫茶でいつも注文するチーズケーキとカプチーノ

これ、ウィンナコーヒーじゃないんですよ、カプチーノなんですよ
生クリームたっぷりで大好きです😊


今日は平日で、お天気もいま一つ
でも、こんな日は博物館も比較的空いています
ひとつひとつゆっくり見れますよ
会期は8月30日まで

お時間があれば、是非観覧してみてください

























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