絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

先に進まず

2006年06月13日 19時04分29秒 | 一絃琴
今日は稽古日でしたが、一絃琴の歌についてのお話で終わり
『須賀』を弾いただけになりました。

もう、歌のことはいいや、などと思っていたので
なぜ、先生が急に歌のことを話し出されたのかわかりませんでしたが
きっと新しく入られた方が、わたしが歌のことばかり言っていたので
それを話されたんでしょう。
(別に伝えてくれなくても自分で聞いているからよかったのに・・・)

歌のことから発して、そもそも一絃琴の確実な伝承はあったのか、
という話題になりました。これは前々からお聞きしたかったことです。
もし、それがないなら「一絃琴の歌い方」などという指導自体が
空虚になるからです。

歌もそれぞれの人が一生懸命歌えばいいと思いますが、
いつも疑問に思うのは、何を歌っているのかわからないような
言葉のくぐもった歌い方を誰が『一絃琴の歌い方』として
教えているのか、またその根拠は何なのかと思うのです。
なぜというとですねー、その「何を言っているかわからない」歌のせいで
結局一絃琴自体が聞く人の共感を得られなくなっていると思うからです。

少しくらい音がずれていても、あるいは声がかすれていたとしても
その人が生きてきた想いが感じられるような、
そんな演奏がいまは聞いてみたいです。