6月1日(金) メンバー:ユイ(高1)、ともちゃん(中3)、しいちゃん(小6)、ユキちゃん(小4)
ガールズのレッスンとなった
金曜のこの時間は翌日が休みとあってか、人気が高い。
今日もマックスなので、基本練習の後すぐにルートエリアへ
今日はみんなそれぞれ狙いのルートがあるからだ。
さて、ツナミの12aが頭打ちとなっているユイちゃん。
11台の登りこみが足りていないことが理由であることを本人も良く理解している。
で、今日は奥壁の11c黒×を登っておくことにした。
同じサイズのホールドが続くこのルートはトレーニングに結構良い。
今日は2回トライしたが完登ならず
やはりベーシックな力をもっとつけるべきだね
ユキちゃんはずっと前にトライして、しばらくねかせておいたダイヤモンド壁の10c黒■に再トライを開始
最近精神的な成長が見られるユキちゃん。前向きにムーブを考えて、トップロープでの練習2回目でノーテンで行けた
忘れないうちにと今度はリードでチャレンジしたが、クリップ動作が入ると地味に悪くなるし、怖さも出る
今日はリードでのレッドポイントはおあずけとなった
マイペースながらクライミングが好きでずっと続けてくれているともちゃん。
「高校になったら、レッスン受けられないんですか?」と聞いて来た。
「小・中学校の頃からレッスンを受けてくれている子は続けてもらえるよ」と答えると、「あー、良かった
このままではもったいなさすぎると思って。」
そう思ってくれてうれしいよ
是非、自分で安全にクライミングが楽しんで行けるようになって、大人になっても続けてほしいな~
クライミングを楽しむことは、ともちゃんの人生をきっと豊かなものにしてくれると思うよ
そんな彼女、今日は前回登れなかった100°壁の10a白□を見事完登した
大会参加ばかりがクライミングではない。
クライミングは一つの文化であり、ライフスタイルや価値観と深く関わるものでもある。
子どもたちのクライミング世界でも昨今は大会が過熱傾向にあり、競技クライミング以外は価値を軽んじる傾向もあるように思うが、そういう価値観は自らの世界を狭めかねない。
もちろん、目標を定め、自分の目標に向かって努力を重ねることを学ぶ意味で大会参加は大事である。が、結果優先主義は逆効果を生みかねない。
もっとおおらかに、「楽しむ」スタンスを忘れずに関わることが、その子の人生に実りをもたらすのではないだろうか。。。?
さて、しいちゃん。今日、彼女はこの前5回もトライしたにもかかわらず完登出来ずに涙にくれた、因縁のツナミの青?を倒したい
前回は頑張るつもりで取りつくものの、登りながらも自信と不安が入り混じり、ルートの核心に来ると急に自信がなくなって、「
ムリムリムリ~~~張って、張って、張ってぇぇぇぇぇ~~~(泣)」という感じだった。
で、彼女のルート記録ファイルに、「今日は
デキル、デキル、ゼッタイデキルノボル、ノボル、ゼッタイノボル」と唱えながらトライしてみようか」とアドバイスを書き込んでおいた。
これは岩崎由純氏が提唱したペップトークの手法の一つである。
それを読んで始めは「え~~
」と驚いていたが、なにしろ素直な彼女。実際のトライでは「おまじないのように唱えた」(本人談)せいか、気持ちが揺れることなく、きれいにムーブをつなげて難なく完登した
下りてきて、「先生、努力は報われますよね」としいちゃん。
その通り
だからヒトは頑張れるんだよ