HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

『サヨナライツカ』

2005年07月22日 | 音楽・映画・本
そんなに長い小説ではないのに読み終えるのに時間がかかりました。会社帰りに読むから、読んでいてついつい居眠りを・・・。
これは辻仁成の作品。実は彼の作品は初めて読みました。映画「冷静と情熱のあいだ」の原作も彼によるものですが、まだ映画は見てません。

彼はもとロックバンドのボーカルであり、「ZOO」という代表曲はドラマでも使われたので聴いた事があると思います。そうそう中山美穂さんの旦那様でもありますよね。彼は2度目の結婚ではありますが・・・ってなんか芸能ネタみたい(笑)

私の知っているインディーズバンドのフォギー・メランコリックと言うバンドの「感情ノ行方」という歌の歌詞の中に「サヨナライツカ」というフレーズがあるのですが、そのカタカナ表記が妙に不思議な響きをもたらして、心にいつも残っていたんです。である日、その言葉と同じタイトルのこの本を見つけて、なんとなく買ったわけです。

読み始めは「なんだ、ただの恋愛小説か~」って感じでやや退屈な気もしたのですが、読んでいくうちにいろんなことを考えるようになりました。年を重ねてもずっと忘れ得ぬ思いってあるんだろうか?とか・・・

この小説は「人間は死ぬ時、愛されたことを思い出す人と愛したことを思い出す人とにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す」ということを軸にしているのですが、ここを見て下さっている皆さんは果たしてどちらなんでしょうね。どちらがいいとかわるいとかはないですが、一体どちらが幸せなんでしょうね?

こういう事は夜考えるといいですね。今日みたいに暑い日中にはどうでもよくなりますものね(笑)
思いっきり人をアイス(笑)いや愛すことってどういうことなんでしょう。あなたは思いっきり愛したことがありますか?
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夜中に目覚める

2005年07月22日 | 音楽・映画・本
よくあることなんだけど、仕事で疲れて帰って、ご飯食べたら、ちょっと眠くなって、ベッドにごろんとしていたら、いつの間にか寝てしまってて、気付くと夜中の2時3時になっている。あわてて明日の用意とかやるべきことをして、また慌てて寝るわけ。今日もそのパターン。まだ明日いや今日か・・・も仕事があるし、朝は遅くても6時には起きないとだめだから、すぐに寝ないといけないんだけど、なんか目が覚めてしまった。

昨日会社帰りに車で京都市内を北上した。そして自分が小・中・高と多感(笑)な時期を過ごした場所を通り抜けた。よく通った本屋さんも文房具店も初めて腕時計を買ってもらった貴金属店も昔のままそこにあった。ほんの数秒で走り去る時、昔の自分がその場所によみがえる。まだ小学生だった私がイギリスの有名な文学とも知らずに、もちろん子ども向けに翻訳していたものだけど「嵐が丘」と出会ったのもそこの本屋さんだった。その本の描き出すイギリスの荒涼とした光景とヒースの咲き乱れる丘にあこがれて、その何年後かにその本の作者の生家を訪れ、舞台となった場所にたたずむなんて、その幼い私には想像もできなかっただろう。さらに自分が惚れ込んだイギリスの女性アーティストKATE BUSHがその本をコンセプトに「嵐が丘」という曲を歌っているのも何か不思議な縁と果てしない宇宙空間での繋がりを感じる。(ちなみにこの曲はさんまの番組「恋の空騒ぎ」のテーマ曲になっている。それがすごく嫌だ・・・)

また、ロックと劇的な遭遇をしたのもそこに住んでいる時だった。あのおこずかいをためては胸を高鳴らせてアルバムを買いにいった自分がよみがえって走りさった。

「君は何を未来に描いてたの?」

そう訊ねたい気がした。こんな未来でよかったのかって・・・

文房具屋さんは子どもの頃の私にとっては宝石箱のような場所だった。とにかく消しゴムと鉛筆とペンとノートが大好きだったから。これらがあれば何時間でも時間がつぶせるわけ。そう絵を描くのが好きだったから・・・鉛筆一本でいろんなものを描けるわけで、暇さえあれば絵を描いていた。やがて、社会に出るとそういうことも減ってしまった。

ただ、最近は違うことにそれらを使う。今度は言葉を書くために。

鉛筆と紙さえあれば、心をほんの少し解放できる気がする。

あっ、もうこんな時間だ。寝なくては・・・

世界中の人がいい夢を見られますように・・・
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