HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

東京タワー

2005年11月09日 | 音楽・映画・本
今、私はリリー・フランキーの『東京タワー』を読み始めている。会社の友達から借りているんだけど、単行本なので重たくて、通勤のお伴にはできない。ゆえに家で読まないといけないのだけど、時間がなかなかとれなくて困っている。でも、読みやすいし、ひきこまれていく。まず、自分で勝手にこじつけてみると、リリー・フランキーと私と吉井和哉氏(EX.イエローモンキー)とは同じような幼児期の思い出が東京タワーにあると思う。せつない幼き日の思い出・・・まだ、完読したわけではないので言い切れないけど、親と子の関係がこの東京タワーに投影されているところが似ているのではないかと。

吉井さんは幼い頃にお父さんを亡くしているが、まだ元気な頃のお父さんと東京タワーにいった時のことを語っていたことがある。そこでの父との思い出が鮮烈に彼の中に残っていたようだ。
リリーの方はまだ読んでないけど、彼の母との関係あるいは父との関係がおそらく読んでいくうちに東京タワーと絡んでいくのだろう。

そして、私は、ずっと前のブログでも書いたけど、やはり父との鮮烈な思い出が東京タワーにある。

私は幼少を東京で過ごした。あれはお正月の時だったと思うけど、父と私は東京タワーに昇った。何か年始の挨拶をした帰りだったと思う。母はまだ生まれたばかりの妹と家でお留守番だった。父はなぜか「東京タワーにいこう」と私を連れていった。そして一番高いところまで昇って、そこからある場所までなぜか私をおぶって階段を降りていき、そこから東京の街を見せてくれた。晴天で青空がまぶしかったその日の東京は私には輝いてみえた。あの光景は忘れられない。でも、おそらく今は見れないだろう。何せ高層ビルが私が子どもの頃に比べて乱立しているから・・・

その少し後、父は病気になり長い間入院した。そして私と母と妹は関西に戻ってきた。もちろん、私のせいではないのだけど、なんか東京タワーと父の病気が絡んでしまって、今でもせつない思いにかられる。でも、早くわかったので、しっかりと治すことができて、父は今でも健在だ。これが何より幸せなことだ。私は本当に東京のいろんなところを父に連れていってもらったから、東京には父との思い出がいっぱいある。
コメント
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