HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

知っているつもりでも

2006年02月05日 | 音楽・映画・本
「知っているつもりでも知らないことがいっぱいあるんだよ。」

今日、トップランナーにリリー・フランキーが出ていた。やっぱりすごく魅力的な人だった。彼の言葉ひとつひとつに彼がいる。そんな気がした。私が彼の名を知ったのは実は洋楽雑誌『クロスビート』だった。ここで彼はイラストやコラムなんかを書いていた。その後、テレビやら『おでんくん』やらでさらに彼の存在はもう忘れられないものになっていった。

そんな時に出た『東京タワー』・・・ゆえにリリーの小説ってどんなの?って事ですごく好奇心が湧いた。そして読んだ感想はこの前書いたとおりだ。

彼は言っていた。「あいまいなこと」「知らないこと」があっていいし、自分がそれを知らないとわかっているのもいい。と・・・まさに古代哲学者のソクラテスが語った「無知の知」である。

ついつい知っているふりをして、苦しくなってしまうことってあるよね?

私もある(笑)

でも、最近は知らないことは知らないということにしている。その方がいろいろ教えてもらって、かえって勉強できるから。

この年になっても、そりゃまだまだこの世の中には知らないことばかりで、それゆえ「知りたい」という気持ちが自分を動かすんだね。

私は人を年令で判断はしたくない。中学生でも小学生でもあるいは幼稚園児でも知らない世界を教えてくれて「へ~」って事はあるし、90才の方からも「なるほど」って事を伝授してもらう。この世の人の数だけ「知らないことを教えてもらえる」チャンスがあるわけ。

それって、ワクワクしません?

明日も今日知らないことがわかる可能性があるわけで、そう思うと夜明けは海賊(笑)が宝箱を見つけて開けて、その黄金の光に「お~」っとだみ声をいっせいにあげるのと似ている気がする。日の出はそんな「ワクワク」のでてくる瞬間みたいなもんだ。

なんかりりーさんの話を聞いていると元気がでた。一度会ってみたいな~。

あと、「おかん」が好きだと言って何がいけない。という彼の気持ち。

そうなんだよね。大好きな人を「大好きだ」ということは何も恥ずかしいことではないんだ。

コメント (2)
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不思議なお話

2006年02月05日 | スポーツ/芸術/コラム
思い出した奇妙なお話

ある人が友達と車で奈良から和歌山の方へ遊びに行った。ところが帰り予定より遅くなって、山道を走っているうちに迷ってしまった。何度も何度もぐるぐるしているうちにある峠に出てきたら、そこにぽつりと小さなお店があった。そこで道を聞こうと入っていくとひとりのおばあさんがいた。そして、急にお腹がすいてきたので、そこで不思議なパンを食べたそうな。カレーパンみたいなんだけど、今まで食べたことなく、そしてそれ以降も食べた事がないそう。また、食べたいな~と御本人は言っているけど、果たしてそこはどこだったのか?しかもあんな辺鄙なところになんで一件お店があって、たったひとりおばあさんがいたのかも不思議だそうだ。でも、そのパンのお陰で飢えをしのげたし、そのお店を出た後無事に山から出られて家に帰れたわけで、救世主には間違いない。

もう1つ。日本史の中世の時代(鎌倉・戦国時代あたり)に「天正遣欧使節」という項目があったのを覚えていらっしゃいませんか?

簡単にいうと

「1582年(天正10)2月、九州のキリシタン大名大村純忠・大友義鎮・有馬晴信の3人は宣教師ワリニヤーニの薦めにより、ローマ法王・イスパニア王に敬意を表し、あわせて日本伝道の援助を求めるために派遣した少年使節。

その少年使節として派遣されたのは正使・伊東マンショ・千々石ミゲル、副使に原マルチノ・中浦ジュリアンら14~15才の一族の少年。」

ビジュアル系のようなヒラヒラのフランジがついた襟や袖の服を着た美少年達。

歴史の教科書に必ず載っていたような・・・

そのメンバーの内の誰かが持ち帰ったというローマからの鏡がある人の親戚筋の人のところの蔵に残っていたそうだ。そして、その鏡をときどきフリフリの襟のついた服を着た美少年たちが行き来するのを見るらしい。恐いようで、ロマンティックな話だ。彼らはその異国の地ローマで何を感じたのだろう。何を得たのだろう。そして帰国して何を思ったのだろう。

彼らが帰国した時には秀吉がキリスト教を禁止していて、きっとかなり大変な状況だったことだろう。

というような雪降る夜の奇妙な、でもロマンティックなお話でした。
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