寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(27)「血槍富士」

2016年04月15日 16時47分26秒 | 寓居人の思い出話

  今生きている社会が真っ当なものか理不尽と感じる

かは、夢中で生きているものにとってはわからないも

のかもしれませんね。封建時代には、お上の言うこと

は絶対無二のもので、逆らうことはできない。逆らえ

ばそれは死を意味するものだということですね。

 「血槍富士」という映画は、そんな時代に生きた武

士とその中間の話です。この映画は、監督の内田吐夢

が中国から復員後第1作目の作品です。戦争経験がこ

の映画の最後の部分で表現されていますね。

 主役の片岡千恵蔵は私が子供のころから知っている

俳優です。東映時代劇といえば千恵蔵と思っていたく

らいでした。片岡千恵蔵の実施も出演しています。

 この映画の主題は、大酒を飲んで泥酔した挙句喧嘩

になり相手に殺されてしまう。中間の権八が主人の敵

を討つという話です。

 出演者は他に月形龍之介、加藤大介、渡辺篤、進藤

英太郎などが共演しています。

 音楽は、作曲家の小杉太一郎が初めて映画音楽を担

当しました。小杉太一郎はこの後東映映画の音楽を多

く担当するようになりました。

 現代社会でも形は違いますが、ある意味では封建社

会と同じようなところがありますね。まさか直接生命

のやり取りではなくビジネスの上で会社のために、会

社の命令には絶対背けない。