寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(29)「眼下の敵」

2016年04月20日 16時13分14秒 | 寓居人の思い出話

 「眼下の敵」、この映画は私の見た多数の映画の中

でも非常に特殊な映画の中に1本になっています。ど

ういうこ尾とかと言いますと、この映画には一人も女

優が登場しないことです。それでも男臭いという感じ

は全くしないのです。

 映画のあらすじは、第2次大戦中のことですが商船

の船長(ロバート・ミッチャム)がフリゲート艦に船

長として着任するところから始まります。前から乗り

組んでいた船員は初めはこの船長を敵を見たら逃げ出

すんじゃないかとか言って馬鹿にしていました。しか

し徹底的に戦闘訓練を実施して乗員のたるんだ気持ち

を鍛えていきます。

 乗員が時なしの訓練にうんざりしてきたころに、レ

ーダーに不審なエコーが現れます。これを追尾しだし

たところこのエコーは執拗に一定の方向に向かってい

ることに気づきます。なおも追尾するとエコーは方向

を変える退避行動をとるようになったために、Uボー

トと判断して接近していきます。やがてUボートから

魚雷攻撃を受けたためにフリゲート艦も追いつくと爆

雷攻撃を行います。

 Uボートの船長(クルト・ユルゲンス)との間で心理

戦ともいえる戦いが始まりました。その頃にはフリゲ

ート艦の乗員はこの船長に絶対の信頼を持っていまし

た。Uボートでも同じでした。

 最後は戦いが終わった両艦の船長が救助された米艦

の艦上で握手をする場面で幕が閉じられます。

 とにかく面白い映画です。両館の船長ともに戦争に

うんざりしていますが命令には従う。したがう以上は

完全に任務を遂行する。そして部下の生命を預かる責

任も最重要とする。これは戦争映画を借りた男のロマ

ンスです。といっても私は決して戦争を肯定するもの

ではありません。