あの頃、ぼちぼちと仕事ももらっていました。
当時、連続テレビ小説や昼ドラ、戦隊もの、映画、刑事物、などなど、多彩な内容でした。
『札幌~悲しみの夜殺人事件!夜の街に消えたホステスとネクタイの秘密を探る奇跡の夜!夜景の中に消える迷宮入りの事件!』…とか、異常に長~いタイトルのドラマとか…ね。
どのドラマだったか覚えていないんですが、ある新人女優さんと待ち時間をロケバスの中で一緒になった時、悲痛な愚痴を聞かされたことがありました。
その新人女優さんは、ドラマなどで見たことのある人でした。
「お疲れ様です!あの『⚪⚪の春』に出ていらっしゃいましたよね!」
「あ、はい!覚えていてくれて、ありがとうございます!」
「体調悪いんですか?顔色が良くないですね」
「ううん…大丈夫。ちょっとね…。」
聞いてはいけないものなのか…と思って、話題をそらそうとした。
「先輩がね…。」
「先輩?」
「うん、私、いつも彼女のバーターなの。」
「あ、主演の…(女優さん)」
「いろいろあってね…。」
急に悲しげな表情になったのを見逃さなかった。
つづく。。。