あの頃 7

2020-04-08 07:29:22 | 日記
バスの中は、二人っきりだ…。

「いろいろあってね…。」

かなり、落ち込んでいる様子の彼女…。

「大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃない…」

泣きそうだ…。

だけど、何が大丈夫じゃないのか聞けない…。

聞いてはいけない気がした…。

そして、彼女は深い深いため息をついて、窓の外に目をやった。

「彼女……。」

「彼女…?あ、○○さん?(先輩)」

「彼女のお願いは、断れないから…」

「…そ、そうなんですか…。」

真意はわからないけど、とりあえずなだめるために、相づちをうつ。

「彼女ね、今日、ナースの格好をするらしいの」

「…はい。」

「白衣、真っ白でしょ。」

「はい。」

「彼女、(先輩)派手な下着を着けて来たんですって」

「はぁ…」

清純派な人で、派手な下着を着けそうに見えなかったけど…。

ーーあ、そ、そうか!

透けちゃう…ってワケか?

赤とか…かな?


つづく。。。