あの頃 8

2020-04-09 07:28:08 | 日記
「先輩、派手な下着、着けて来たんですって…。」

今日は、ナースの格好をしなければならない…。

あ、そうか、白衣だから下着…透けるのか?

「さっき、白衣を着てみたら、くっきりと、ショッキングピンクが透けてるの…。」

「そ、そうなんですか…。」


…だけど、どうして彼女がそんなに落ち込むのか?

「下着をね…、貸して欲しいって言うのよ。」

「え?!し、下着っ?!」

「ブラジャーとガードル」

「え?!」

「ショック…。」

「か、貸したんですか?」

「断れるわけ無いじゃない…」

「助監さんが、『下着買って来ます!』って言ったけど、朝早いから、まだお店開いてないし…。そしたら、彼女、余裕の顔で『大丈夫!⚪⚪ちゃん!貸してくれるよね!』って…。
『すみません、貸してもらえますか…?』って、さすがに助監さんも、申し訳無さそうだった…。」

「た、大変ですね💦💦」

「はじめてじゃないから、私も諦めてたけど…。」

また、泣きそうだ…。

先輩、後輩の関係は、どこでも深刻なようだ…。

「彼女、意地悪な人じゃないのよ。寧ろいい人だと思う。だけど、びっくりするほど天然で、あり得ない行動をする人なの。私は、何故か彼女とのバーターが多いから、こんな尻拭いばかり…」

「………。」

つづく。。。