Uに怪我をさせてしまった。
綺麗な顔にすぅーと流れる鮮血。
もう、無理だ…。
「大丈夫!もう一回やろう!」
流れる血を軽く袖口で拭い、何事も無かったかのように、Uが乱闘シーンのスタートラインに立つ。
また、鮮血が流れ出す…。
流血しながら笑ってくれている彼女を見ると、私の方が泣きそうだ。
人に怪我をさてしまう…思いがけない展開…、
もう…信じられないくらいメンタルが落ちてしまった。
「ちょっと休憩しよう!」
誰かが声を掛けてくれた。
数分後、私は屋上に立っていた。
思うように出来ない…。
ふぅー。
深いため息をついた。
そういえば、
昨日までの雨が嘘のように、その日は抜けるような青空だ。
薄汚れたベンチに横になってみた。
まるで青春映画のようだけど、
体をめいっぱい青空にあずけてみた。
私の今の落ち込みなんて、小さいよな~。
「大丈夫!大丈夫!」
Uの声が聞こえた気がした。