早見和真 著 ハルキ文庫 2021年 9月30日 第6刷
あ~面白かった。
吉祥寺の書店に務める契約社員の谷原京子 28歳。
彼女の語りで物語は進んでいく。
まず、この谷原京子が、等身大というか『いるいる』と思わせる女性なのだ。
出版不況がベースにあって、クレイマーもくれば売上に応じて本を納品してくる大手の版元もいて、忙しいのに契約社員だからごくごく薄給で日々のたうち回って人生を呪っている . . . 本文を読む
数年に一度の割合で、左と右さえ違えば完全に狭心症の放散痛でしょ、というような症状が出ることがあります。
下っ腹から不安と不愉快と軽い痛みが丸いボールみたいになって、胸~肩~奥歯~耳の奥~こめかみ・・・へと通り抜けていきます。
その間、何とも言えない気分の悪さ(気持ち悪いのではない)と心臓のドキドキ、バクバクが起こって、こめかみからそのボールのようないや~な感じのものが抜けたらけろっとおさまります。 . . . 本文を読む