エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

京都スタアホテル

2021-09-06 16:21:09 | 
柏井 壽 著  小学館おいしい小説文庫  2020年 12月13日 初版

創業明治30年の京都スタアホテル。
その老舗ホテルのレストランバーの支配人が物語を進めていく。

柏井さんお得意の、美味しい食べ物とほっこりする人情が5編の小説に散りばめられている。

この人のものは流石に安心して読んでいられる京都、京言葉(笑)
やっぱりねー、京都を舞台にするならばこういうのを書いてもらわなくちゃ。 間違っても四条くだる、なんてダメですよ←しつこい。

2話目に寿司カウンターの「綾錦」をひとりで訪れる鴨川こいしが出てくる。
勿論、同じ著者の「鴨川食堂」の看板娘で、探偵事務所の鴨川こいし。

鴨川食堂シリーズと雰囲気は一緒なのね。
食堂(といっても素晴らしいお料理が出てくる)か老舗ホテルのレストランか、の違いだけで、読んでいると食べたくなるお料理ばかりだしハートフルだし。

安定の、と言いたくなる京都物語。



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