曽野綾子著 ベスト新書 2010年9月20日初版
周期的に、老い、老後の生き方過ごし方、なんていう本に目が留まるようになってきて。
おひとり様のなんとか・・・だの、お墓の話だの・・・読んではふんふん・・・と暫くだけ思って忘れるという有様。
そんな中、曽野さんの『戒老録』というのだけは文庫本にも関わらず、私の大事な蔵書扱いになっていて、それは捨てない、売らない(笑)忘れない。
まぁ、著者が同じなので、基本は『戒老録』と同じ。
曽野さんの主張はとても潔い。
老いに甘えるな、というのが根本になっている。
確かにそれは大事な事(だろう)と思う。
健康を著しく害しているならともかく、そうでない人は、老いに甘えることなく自分でできることはできる範囲でやりましょうというもの。
そして、たしなみのない老人が増えた事を嘆く。
少なくとも、昔の日本人にはいなかったような、何かをして『くれない』という人とか、老人の権利を使わないと損だとばかりに使う人、、、「老人だから○○してもらって当たり前」という人が増えたのを情けないことだと言う。
高齢であることは資格でも功績でもない、若年であるというのと同様、一つの状態を示しているだけだと。
これは、どっちの意見もあるだろうけれど、例えば、公共交通機関の中で、席を譲ってもらうのを当たり前とし、譲らない者に対してキレまくる老人がいるのも事実。 本当は元気な若者がさっさと席を立てばいいのだけれど、元気そうに見えて実はとても具合の悪い若者もいるし、譲ったものの「年寄り扱いするな!」という人もいて、、、なかなか難しいのだけど。
京都でも70歳以上になれば、年間3000円だか・・・そのぐらいを払えば市バスや市営地下鉄が1年間乗り放題の無料?パスを発行している。
まぁ、私もそれは欲しいと思ってるんだけど(苦笑) もし、経済的に余裕があるなら正規の運賃を払ったらどうだろうか。というような意見も書いてある。 映画の割引も受けなくてもいいのではないかと。
これも、、、確かに、高齢者でお金に不自由してない人は、払えばいいんじゃないか、と思う。
少なくとも、家のローンや学費に追われて汲々している人より、小金持ちの老人がいたなら、別に1000円じゃなく1800円支払ってもいいだろう。
高齢者に与えられた権利を放棄した方がいい、というのが彼女の基本の考え方のようだ。
経済的な裏付けもいるだろうし、一概に賛成もできないけれど、その潔さは素晴らしいと思う。
私が将来どうなるかは分からないけれど、まぁ、、、おおよそ75歳ぐらいまではヒトはそこそこ健康でいられるというデータもあるらしいので、そのぐらいを目安として、経済状態や健康状態が変わっても、変わったなりに柔軟に対応して生活の規模を縮めたり、2階に上がれなくなったら下だけで生活できるような・・・知恵を絞ってなるたけ人に甘えない老人になりたいものだ、、、なんて(今は)思っている。
周期的に、老い、老後の生き方過ごし方、なんていう本に目が留まるようになってきて。
おひとり様のなんとか・・・だの、お墓の話だの・・・読んではふんふん・・・と暫くだけ思って忘れるという有様。
そんな中、曽野さんの『戒老録』というのだけは文庫本にも関わらず、私の大事な蔵書扱いになっていて、それは捨てない、売らない(笑)忘れない。
まぁ、著者が同じなので、基本は『戒老録』と同じ。
曽野さんの主張はとても潔い。
老いに甘えるな、というのが根本になっている。
確かにそれは大事な事(だろう)と思う。
健康を著しく害しているならともかく、そうでない人は、老いに甘えることなく自分でできることはできる範囲でやりましょうというもの。
そして、たしなみのない老人が増えた事を嘆く。
少なくとも、昔の日本人にはいなかったような、何かをして『くれない』という人とか、老人の権利を使わないと損だとばかりに使う人、、、「老人だから○○してもらって当たり前」という人が増えたのを情けないことだと言う。
高齢であることは資格でも功績でもない、若年であるというのと同様、一つの状態を示しているだけだと。
これは、どっちの意見もあるだろうけれど、例えば、公共交通機関の中で、席を譲ってもらうのを当たり前とし、譲らない者に対してキレまくる老人がいるのも事実。 本当は元気な若者がさっさと席を立てばいいのだけれど、元気そうに見えて実はとても具合の悪い若者もいるし、譲ったものの「年寄り扱いするな!」という人もいて、、、なかなか難しいのだけど。
京都でも70歳以上になれば、年間3000円だか・・・そのぐらいを払えば市バスや市営地下鉄が1年間乗り放題の無料?パスを発行している。
まぁ、私もそれは欲しいと思ってるんだけど(苦笑) もし、経済的に余裕があるなら正規の運賃を払ったらどうだろうか。というような意見も書いてある。 映画の割引も受けなくてもいいのではないかと。
これも、、、確かに、高齢者でお金に不自由してない人は、払えばいいんじゃないか、と思う。
少なくとも、家のローンや学費に追われて汲々している人より、小金持ちの老人がいたなら、別に1000円じゃなく1800円支払ってもいいだろう。
高齢者に与えられた権利を放棄した方がいい、というのが彼女の基本の考え方のようだ。
経済的な裏付けもいるだろうし、一概に賛成もできないけれど、その潔さは素晴らしいと思う。
私が将来どうなるかは分からないけれど、まぁ、、、おおよそ75歳ぐらいまではヒトはそこそこ健康でいられるというデータもあるらしいので、そのぐらいを目安として、経済状態や健康状態が変わっても、変わったなりに柔軟に対応して生活の規模を縮めたり、2階に上がれなくなったら下だけで生活できるような・・・知恵を絞ってなるたけ人に甘えない老人になりたいものだ、、、なんて(今は)思っている。
潔い志を持ちたいものです。
素晴らしいね!
すでに病や境遇に甘えつつある私。
身の引き締まる思いで読みました!
あ、身というより心が引き締まったという感じ。
身は相変わらず引き締まらん(笑)
老人の定義が65歳以上って、、、割と近いじゃん(爆)
自分じゃハイ・ティーンの気分なんだけどねぇ。 後期高齢者の曽野さんから見れば、10個ぐらい年下の若年?老人が歯がゆいのかも。
ももさん
あかん。。。爆笑してしまった。
カクシャクとしてプライドを持っていて、尊敬されるような老人が減ったって。 ああ、そうかもしれないって思います。 我々、そういう昔の(正しい)老人を覚えているギリの世代かもしれないね。 実はこの本より、前に読んだ『戒老録』の方がインパクトが強くて感動したものだけど、これもすらすら読めるものでした。
以前読みました。
他にも同じように、歳を取ってからの生き方の指針を記したようなものを読みましたが、特別心に残っていません。その時はそうだなと感じるのですが・・・。
結局は、特別目新しいことは載っていないからなのでしょうね。
歳を取って不安なのは何時まで生きるか判らないことです。90歳まで生きたら逆に不幸な気がします。
従って、今ある預金は大切に使わないと・・・。
そうですか? 私は戒老録だの、AERAでの高峰秀子さんのインタビューだの、ちょうど父を失って依存と我儘ばかりが目立つ母親との軋轢の中で読んだので、染み入るように読んだものですが。
例え親子であっても礼儀や適切な距離を失わない事とか、甘えない事などというのは自分の現状と照らし合わせて、母に是非とも読んでもらいたいと思ったものです。 老人だからと言って特権?意識を持たず、何かしてもらった事に対しては『対価』を払う、というのも覚えておきます。 勿論、そのためにある程度の預金は心掛けないとね。