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小路 幸也 著 集英社文庫
『オール・マイ・ラビング』 2012年 4月25日
『オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ』 2013年4月25日
『レディ・マドンナ』 2013年 8月25日
4作目で60年ほど時を遡った東京バンドワゴンシリーズですが、5作目からはまた元に戻って、1年1年時を積み重ねていきます。
相変わらずの大家族で、3代目当主勘一の妹である淑子が亡くなったものの、家族同様に付き合っている小料理屋『はる』の真奈美が出産して、全体の人数には変化なし。 変化なしっていうか、この大家族の知り合い、友達もどんどん出てくるので、ヒトに借りて一挙に読めるのは結果的に良かったのかも。
こんなふうに1年に1冊(ちょっと周期の違うこともあるけれど)ずつ出版されていたら、きっと私の事だから(笑) え~っと誰が誰で、この人誰だっけ?なんていう事が起こったに違いない。
まぁ、分かりやすく新しいシリーズになるたびに、この大勢の人たちをストーリーテラーであるサチ(幽霊w)が紹介してくれるので、悩むほどでもないと思うけれど。
このシリーズで一番生き生きとしているなぁと感じるのが朝ごはんの場面。
毎回、とても美味しそうなものが食卓に並んで、ちょっとこれは真似したいと思うような料理もあるし、大勢で囲む食卓風景。
各々がてんでばらばらに喋っているのが何とも楽しい。
ドラマだと人と人のセリフが同時でかぶることなんてないし、順番に喋っていって、例えば「お醤油とって」「は~い」なんていうようにちゃんと会話が成立しているものだけど、この小説の中では、「お醤油とって」のあとに「体操服が破れちゃった」とか、「今日の予定はあれでこれで」「お茶いりますか?」の後にやっと「お醤油、何にかけるんです?」って具合に1対1で必ず順番に会話が成立するとはかぎらないところ。
そういうのが、いかにも大家族のリアルな食事風景で、微笑ましい。
悪人が出てこないのもいい。 必ず笑えるところと涙がこぼれるところがある、というのも次が読みたくなる条件だね。
『オール・マイ・ラビング』 2012年 4月25日
『オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ』 2013年4月25日
『レディ・マドンナ』 2013年 8月25日
4作目で60年ほど時を遡った東京バンドワゴンシリーズですが、5作目からはまた元に戻って、1年1年時を積み重ねていきます。
相変わらずの大家族で、3代目当主勘一の妹である淑子が亡くなったものの、家族同様に付き合っている小料理屋『はる』の真奈美が出産して、全体の人数には変化なし。 変化なしっていうか、この大家族の知り合い、友達もどんどん出てくるので、ヒトに借りて一挙に読めるのは結果的に良かったのかも。
こんなふうに1年に1冊(ちょっと周期の違うこともあるけれど)ずつ出版されていたら、きっと私の事だから(笑) え~っと誰が誰で、この人誰だっけ?なんていう事が起こったに違いない。
まぁ、分かりやすく新しいシリーズになるたびに、この大勢の人たちをストーリーテラーであるサチ(幽霊w)が紹介してくれるので、悩むほどでもないと思うけれど。
このシリーズで一番生き生きとしているなぁと感じるのが朝ごはんの場面。
毎回、とても美味しそうなものが食卓に並んで、ちょっとこれは真似したいと思うような料理もあるし、大勢で囲む食卓風景。
各々がてんでばらばらに喋っているのが何とも楽しい。
ドラマだと人と人のセリフが同時でかぶることなんてないし、順番に喋っていって、例えば「お醤油とって」「は~い」なんていうようにちゃんと会話が成立しているものだけど、この小説の中では、「お醤油とって」のあとに「体操服が破れちゃった」とか、「今日の予定はあれでこれで」「お茶いりますか?」の後にやっと「お醤油、何にかけるんです?」って具合に1対1で必ず順番に会話が成立するとはかぎらないところ。
そういうのが、いかにも大家族のリアルな食事風景で、微笑ましい。
悪人が出てこないのもいい。 必ず笑えるところと涙がこぼれるところがある、というのも次が読みたくなる条件だね。
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