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あたしが若いころ、『女はクリスマスケーキみたいなもので、25までは売れるが26になったら売れない』なんて言われていたものだ。
結婚するなら25歳まで。
今思うとすごく無礼な言葉だけど、当時はうまいこと言うな~なんて思っていたんだから、あたしもおばか。
26日のクリスマスケーキで思い出すのは、あたしが中学3年生の時のこと。
父の転勤で富山に引っ越したのが3月末。 12月、初めて迎えたホワイトクリスマスだった。
父の職場は社宅の敷地からそんなに離れていずに、徒歩で通える距離だった。
普段は仕事を終えるとまっすぐに帰ってくる父だったが、あの頃は忘年会のシーズンだったのか、酔ってご機嫌で帰ってきた。
父は、職場の近くにある洋菓子店でケーキを注文してきたからな、と言っていた。
当時、イブがそんなに騒がれていなくて、クリスマスは25日のものだ、というのが普通だったと思うんだけど。
なので、ケーキは25日に届くものだと思って、24日のイブはケーキが無いことに別になんの疑問も感じていなかった。
ところが、25日の夜になってもケーキは届かない。
デコレーションケーキは今でこそいつでも食べられるものだけれど、昔は誕生日とクリスマスぐらいしか食べられないものだったので、私も兄もその貴重な1回を奪われてがっかりしたものだった。
でも、兄や私以上に腹を立てていたのが母で、なんであんなに腹を立てているんだろうと思うぐらいめっちゃ怒って父に文句を言っていた。
だから酔っ払いはどうのこうの、ってずっと父を責め立てていたように思う。
結局クリスマスケーキは26日に、洋菓子店の人が平謝りに謝って届けてくれた、今まで見たこともないような豪華2段重ねのものだったけれど、26日に食べるというのはどことなく落ち着きが悪かったのと、母の怒りがいまだ続いていたのを覚えている(笑)
後になって合点がいったのが、12月25日は、クリスマスだけじゃなくて親の結婚記念日でもあったということ。
母は、クリスマスよりも結婚記念日を祝いたかったのだと。 ややこしや~(笑)
雑煮を食べよう
誕生日も一並びだし、結婚記念日もかぁ(笑)
FBでみた奥様の指、さすがにピアニストだけあって長くて綺麗だね。
おめでたい日におめでた重ねてお雑煮たくさん召し上がれ