エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

居眠り磐音 39&40

2020-10-12 15:11:36 | 
居眠り磐音 39 秋思ノ人
居眠り磐音 40 春霞ノ乱

佐伯泰英 著  文春文庫  2020年 10月10日 第一刷

田沼意次によって、将軍の側用人だった速水左近が甲府に『山流し』されていたが、磐音の陰の働きによって奏者番となり江戸に復帰することとなった。
山梨から江戸への帰還の道中、そりゃあもう、快く思わない田沼派は、速水左近をなんとか亡き者にしようとするが、ここでもまた磐音の剣が速水を守る。
江戸の中央政権?に復帰を果たした速水と磐音の力で田沼親子を一気に攻め落とすか・・・と思われたけれど、どっこい、著者はそんなにすんなり事を運ばせない(笑)

磐音の元いた関前藩、国家老の父が立て直し順調にいっていたはずの長崎、関前の物産事業にその利を横領しようという動きが起きていた。
見つかれば藩のとり潰し、藩主の切腹も免れない阿片の密輸もある。
その横領に磐音の父が関わっている、、、という展開で、ちゃんと横道にそれて? 物語に幅を持たせている。

江戸城内での田沼派・反田沼派だけに目を行かせないのが著者のうまいところ(笑)
あっちにもこっちにもどうなるんだろう? どうなるんだろう??と気が気でないものを散りばめていくなんて、憎いねぇ。。なんとか(CMかっ)

文字も大きいし、ページ数も350前後だから文庫本としてちょうど扱いよいサイズで、あっという間に読み終えてしまう。

来月10日に出る次の2冊がすでに待ち遠しい。

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