ハートブレイク・レストラン ふたたび

松尾由美　著　　光文社文庫　　2015年6月20日　第一刷


東野圭吾さんの≪禁断の魔術≫より先に読み終えていたんだけれど、禁断の魔術の方が面白くてついつい感想も後回し。

前作の「ハートブレイク・レストラン」の続編。
東京郊外のあまり流行っていないファミレスが舞台。

そこを書斎がわりに使うフリーライターと、名探偵のハルおばあちゃんが風変りな謎を解き明かしていく、という形式は同じ。
ただ、なんてのか、前作の方が面白かった。

映画でもだいたい、続編は第一作を超えられないっていうけれど、これもそうかも知れない。
なんだかねぇ、凝り過ぎた、って気がしました。

本格ミステリーではないんだし、もっと単純でもいいと思うんだけどな。
もってまわり過ぎてくどい。

まぁそれも、このくそ暑さで私の頭が沸いてるせいでもあるんだろうけどね（笑）

あかんわ。　暑いとただでさえ動きの悪い頭が理解しようとするのを拒否するね。

でも、フリーライター寺坂真衣ちゃんの彼氏と入れ違いに警察署に赴任してきた小椋さん。
この小椋さん（♀）のキャラクターも強烈だし、ファミレスの店長さんの恋の行方も気になるし、きっとまたこの続きが出ることを予感させる1冊。