昔の人は、言葉には不思議な力(言霊)が宿っていると考えていて、言葉による呪詛や、逆にそれを解く祈祷も「言霊」によっておこなってきました
私たちは言葉によって傷つけられ、傷つけた相手を恨んで非難し、非難された人がまたそれに報復し、というように中傷の悪循環に陥ってしまうと、なかなか抜け出せなくなることがあります
そんなとき、「相手を恨まずに悪い“言霊”を土の中に埋めてしまおう」という行事が、沖縄南部の久高島に残っているそうです。その行事を「クチゲーシ(口返し)」と言います。
そのやり方が面白いのですが、口の大きな魚の頭(悪口の象徴)と、炒った麦と豆(発芽させない)を人通りの多い道の真ん中を掘って埋め、祝詞を唱え、大勢の人に踏んでもらうんですって
これ、いいと思いませんか
誰かに悪口を言われて落ち込んだ時には、夕食で食べた魚の頭を袋に入れて祝詞をあげて捨てましょう
「チュヌ イニン (人の因縁)チュヌ クゥチン(人の口も)
ナーメーメーヌ トゥクゥマンカイ(それぞれのところに)
ケーチ クゥミソーリ(かえしてください)」
琉球王朝伝承の製法を今も受け継ぐ久高島で作られたエラブー
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