コロナ禍、学生「1日1食で我慢」 熊本市で食料配布に370人が並ぶ。
熊本日日新聞 2021年2月1日 11:00 発信
食料の無料配布会に長蛇の列をなす学生。
2021年1月30日、熊本市中央区の渡鹿公園。
【2021年1月30日、熊本市中央区の渡鹿公園】
経済的に困窮する学生への食料配布会と相談会が1月30日、
熊本市中央区の渡鹿公園であり、
昨年12月の1回目の配布会の4倍近い約370人が集まった。
県内の学生らでつくる「くまもと学生食料支援プロジェクト実行委員会」が開いた。
県内の団体や企業から届いた寄付金で買ったカップ麺や米、マスクなどを配布。
午前10時の配布開始前から学生が長蛇の列をなし、
学生生活への影響の深刻さが浮き彫りになった。
相談会ではアンケートも実施。
「学費の負担が大きく、1日1食で我慢している」
「アルバイト先が閉店した」などの声があった。
結果は集約し、県や各大学に提出する。
実行委員長の熊本大1年、柳生陸太さん(22歳)は、
「窮状は想定以上。学費の減免や補助などの支援策が必要だ」と話した。
配布会は2月にも開く予定。
(熊日新聞:堀江利雅)。
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食料配布に学生、長蛇の列 「食事も我慢」コロナで困窮
熊本日日新聞 | 2020年12月21日 14:00
食料配布に学生、長蛇の列 「食事も我慢」コロナで困窮。
(熊日新聞を無断でスキャンしました。すみません。)
新型コロナウイルス感染拡大の影響でアルバイトや仕送りが減り、
経済的に困窮する学生が増えている。
実態を把握して支援しようと、熊本県内の学生らが食料の配布活動を開始。
想定以上に深刻な現状が浮き彫りになっている。
2020年12月13日、熊本市中央区の熊本大に近い黒髪5丁目公園。
初めての食料無料配布会に朝から学生の長蛇の列ができた。
想定を超える103人が訪れ、用意した米や野菜、カップ麺、
マスクなどは約2時間でなくなった。
ほとんどが1人暮らしの学生で、
「これでしばらくは食事を我慢せずに済む」と笑顔で受け取っていた。
活動の中心は、熊本大や九州看護福祉大の学生ら約20人。
県民主医療機関連合会や農民運動全国連合会が寄付金や食料の提供で協力している。
食料を受け取った学生にはアンケート(複数回答)を実施。
回答者66人のうち、金銭的に困窮している問題として
半数を超す34人が「バイトの収入減、解雇」と答えた。
次いで「生活費や家賃」が24人、「学費」も11人。
国などへの要望として「学費の減額・無償化」を求めたのが26人、
「給付型奨学金の拡充」も18人いた。