熊日・日曜論壇(2021年2月14日)株価バブル。
萩原博子(経済ジャーナリスト)。
昨年、2020年3月には 16,000円台だった株価が、
2021年2月には、30,000円に迫る値上がりをしています。
新型コロナで大変な時期なのに、株価が大きく上がっていて、
なぜだろうと不思議に思っている方も多いのではないでしょうか?
要因は、世界的な金融緩和と財政出動です。
米連邦準備制度理事会も欧州中央銀行も勿論 日本銀行も、
コロナ禍の経済を下支えするためにお金を大量に出しています。
ところが、どんなにお金を出しても、新型コロナの影響で活発な経済活動ができません。
その為、大量のお金が投資に向かい、株が買われ 値上がりしているのです。
これが世界的な株高要因ですが、日本では、
ここにもう一つの要因が加わっています。
それは日本特有の【官製相場】です。
日銀や年金積立金管理運用独立法人など国の機関に、
株を大量に買わせてきました。
一部上場企業の大株主の8割は国の機関です。
萩原博子(経済ジャーナリスト)。
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政府がこれだけ大量の株を購入しているのは、
自由主義経済の先進国では日本だけです。
日本独自の富裕層優遇政策による【官製相場】です。
自己責任社会で、貧富の格差が拡大し続ける日本独自の税金の使いかたです。
税の再分配機能を破壊し、富裕層の世襲化を目指す政策です。
金融資産の総合課税を廃止し、20%の一律課税にしたのも、
富裕層の金融資産を増大させるためです。
金融資産の総合課税を復活させるべきです。
富の一極集中を止めるべきです。
人口は減少し続け、国力も低下し続け、
ほんの一部の貴族だけが豊かになる階級社会になっています。
貴族社会を支えるために税金を納めているのですよ!!
日本版・新カースト制度が出来上がりつつあります。
未来永劫まで富裕層だけの繁栄が続きます!