貧困大国ニッポンの「階級格差」データを初公開! その1。
= 日本版「カースト社会」の恐怖 =
“旧中間階級”は年収127万円減。
2021年9月6日(月) 6:01 配信 週刊ダイヤモンド。
(ダイヤモンド副編集長 浅島亮子)
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『週刊ダイヤモンド』9月11日号の第1特集は、
「新・階級社会 上級国民と中流貧民」です。
日本社会は、格差社会よりもシビアな「階級社会」へと変貌を遂げています。
一握りの上級国民を除き、誰も上昇することができない理不尽な世界です。
その残酷な実態を明らかにします。
●あなたはどの階級? 1億総転落の「格差世襲」地獄。
もはや、日本は経済大国ではなく、貧困大国になってしまいました。
今も日本の国内総生産(GDP)は、世界3位の座にあり、
辛うじて国力としての豊かさを保ってはいます。
それでも、働き手個人の豊かさがないがしろにされているという意味において、
日本は貧困放置国家へ落ちぶれてしまったのです。
そもそも、日本で格差拡大が始まったのは、小泉改革以後です。
産業別、企業別、男女別のどれをとっても、
賃金格差はいまだに解消されるどころか、拡大を続けています。
日本の格差問題を固定化し、かつ深刻化させたのは、
小泉改革以後、労働現場に浸透した非正規労働者の存在です。
正社員が担っていた仕事の一部を、
低賃金の非正規労働者に置き換えていったのですから、
格差が拡大していくのは当然のことです。
今の日本社会を、「格差社会」などという言葉で表現するのは実態を表していません。
格差社会よりもはるかにシビアな「階級社会」へ変貌を遂げています。
それは、出自や教育環境、就職時期の経済環境などによって階級が決まる
「日本版カースト」ともいえる理不尽な世界です。
厄介なことに、階級格差は親から子へ、
子から孫へと世代を超えて連鎖し受け継がれていきます。
世襲されることで、格差は加速度的に広がっていくのです。
(ダイヤモンド副編集長 浅島亮子)。 (その2へつづく)。
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