〈問い〉 貧富の差を広げた「小泉改革」を批判する中によく
「所得再分配」という言葉がでてきますが、よくわかりません。
どんな意味ですか?
〈答え〉「所得再分配」とは、所得の大きい人に多くの税金を負担してもらい、
その税金を社会保障費などに当て、所得の低い人も生活できるようにすることです。
ところが、小泉改革の新自由主義政策で、「所得再分配」が破壊されました。
小泉改革は規制緩和を行い、利益追求を「自由」に行わせたのです。
利益追求の為に、労働者を低賃金の派遣社員だらけにしたのです。
その結果、
不平等が広がり、一部の金持ちと多くの貧乏人の格差社会が生まれたのです。
格差社会は、いまや、階級社会へと発展しています。
「日本版カースト制度」です。 富裕層、貧困層の世襲社会です。
戦後、GHQが行った貴族・華族制度の廃止、財産税の創設、財閥解体、
農地解放等々は、民主化を進めるための政策でした。
所得税、贈与税、相続税の累進税率課税は90%を超えていました。
GHQが行った日本民主化政策を「小泉改革」が、
規制緩和の名のもとに破壊し、利益追求の競争を自由に行わせたのです。
「小泉改革」の結果、「上級国民」と「下級国民」という階級社会が出現しました。
この弱肉強食・自己責任社会を、世界が羨んだ「1億総中流社会」に戻すには、
早急に、税の再分配機能を復活させることです!
ちなみに、消費税10%の税収は、年間約20兆円です。
そして、富裕層優遇減税も、年間約20兆円です。
富裕層に富を集中させる為に、消費税があるのです!!
コロナ禍で膨大に膨らんだ国の借金返済も、
消費税の税率アップによって行われます。
富裕層優遇税制を小泉改革以前の税制に戻せばいいのですが・・・・。
最後に、このブログに届いたアホのコメントを紹介します。
ここ2年くらい前からだろうか、
テレビなどで「相対的貧困」と言う言葉を耳にするようになった。
絶対的な貧困に対して、生活保護などで支援する事は必要だと考えるが、
絶対的貧困がほとんど見かけないくらいに撲滅されると、
相対的貧困と言う言葉をつくり、
金持ち優遇税制と言って他人の金をむしりとろうとする。
乞食か共産主義者か知らんけれど、
本当に貧困ならば飢えて死ぬ者がもっといてもおかしくないハズだが、
聞いたことが全くないなあ、、。
(以上、アホのコメントの全文です)。
日本の餓死者数の推移(下の画像)。
小泉改革で労働法を破壊し、派遣社員だらけにし、
自ら、人材派遣会社パソナを経営する竹中平蔵!!