唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
消えるDタイプレンズ
一昨日にニコンの新製品発表のロードマップ(本物かどうかは?)が流失した話を書いたが、新しい製品が出るということが同時にその裏では旧製品が姿を消すことをも意味している。
旧来からのDタイプと現行のGタイプとの最大の違いは絞りリングの有無である。フィルム時代の最後期に登場したGタイプレンズは絞りリングをレンズ本体に装備せず、カメラ本体側のダイヤルで操作するようになっている。だから、Gタイプレンズ登場以前の絞り操作ダイヤルを持たないSLRで使用することはできない(装着は出来るが絞りは開放のままとなる)。
だから、古いボディにはDタイプ以前のレンズを使用することが必要となる訳だが、そのDタイプレンズが次々と姿を消そうとしているらしい。一昨日に紹介したNikon Rumorsには、Dタイプのマクロレンズ(ニコンでは伝統的に「マイクロ・レンズ」と呼んでいる)4本がその姿を消すらしいことを報じている。
古いニコン製品をお使いの方には寂しく思われるかも知れないけれど、これも時代の流れと云うもの。現行のSLR(フィルム用のFM10を除く)はすべてGレンズの使用を前提に設計されていることを考えれば止むを得ないことだろう。確かに新品は入手できなくなるかも知れないが、どうしても絞りリングのあるレンズが必要ならそこは50年間マウントを変更しなかったNikkor、中古市場に山ほどある中から気に入ったものを選べばよい。
例えばベローズを使いレンズをリバース装着してマクロ撮影したいというような場合にはどうしても絞りリングのあるレンズが必要になるけれど、それとてそのような使いからをされる方なら必要なレンズを既にお持ちのことだろう。
古いものをいつまでも大切に使うことは良いことだし、郷秋<Gauche>も少なからぬ数の30年前のカメラやレンズを持っているが、だからと云ってそれ用に新品のレンズをいつまでも供給して欲しいとは云わない。もしそんなことをしたならば、現行・現役のカメラやレンズの価格にそのための経費が回りまわって上乗せされるからである。
古いものを使うことが難しくなってくるけれど、工夫しながら使うのも楽しみの内だと諦めるしかないだろう。例えばSPやLPを聞くように、例えばクラシックカーを走らせるように。遠からずガソリンで走る車を楽しむのが難しくなりそうな気もするし、フィルムで写真を撮ることも、もはやそうなりつつあるような気もするけれど、技術の進歩とはそういうものなんだろうな。
注:記事はすべて「デジタル」を前提に書いてるから、「デジタル」あるいは「D」の文字を外し、単に「カメラ」「SLR」と表記している。
例によって記事本体とはなんの関係もない今日の一枚は、昨日に続いて「箱根もの」。箱根登山鉄道の車窓から見る紫陽花。ご存知の方も多いと思うが、6月から7月にかけての箱根登山鉄道は「あじさい電車」を名乗っている。沿線には一万株の紫陽花があるとのことだが、次から次へと電車スレスレに現れる紫陽花は確かに見ものである。小田原辺りではさすがに盛りを過ぎていたが、山を登るにしたがって美しい紫陽花を見ることが出来る。まだ一、二週間は楽しめそうである。
写真は運転台から見た紫陽花。小田原を出るときには先頭車両に乗った郷秋<Gauche>であったが、途中でスイッチバックすると一番後ろの乗客となる。上の写真は最後尾の車窓から撮影したものである。
旧来からのDタイプと現行のGタイプとの最大の違いは絞りリングの有無である。フィルム時代の最後期に登場したGタイプレンズは絞りリングをレンズ本体に装備せず、カメラ本体側のダイヤルで操作するようになっている。だから、Gタイプレンズ登場以前の絞り操作ダイヤルを持たないSLRで使用することはできない(装着は出来るが絞りは開放のままとなる)。
だから、古いボディにはDタイプ以前のレンズを使用することが必要となる訳だが、そのDタイプレンズが次々と姿を消そうとしているらしい。一昨日に紹介したNikon Rumorsには、Dタイプのマクロレンズ(ニコンでは伝統的に「マイクロ・レンズ」と呼んでいる)4本がその姿を消すらしいことを報じている。
古いニコン製品をお使いの方には寂しく思われるかも知れないけれど、これも時代の流れと云うもの。現行のSLR(フィルム用のFM10を除く)はすべてGレンズの使用を前提に設計されていることを考えれば止むを得ないことだろう。確かに新品は入手できなくなるかも知れないが、どうしても絞りリングのあるレンズが必要ならそこは50年間マウントを変更しなかったNikkor、中古市場に山ほどある中から気に入ったものを選べばよい。
例えばベローズを使いレンズをリバース装着してマクロ撮影したいというような場合にはどうしても絞りリングのあるレンズが必要になるけれど、それとてそのような使いからをされる方なら必要なレンズを既にお持ちのことだろう。
古いものをいつまでも大切に使うことは良いことだし、郷秋<Gauche>も少なからぬ数の30年前のカメラやレンズを持っているが、だからと云ってそれ用に新品のレンズをいつまでも供給して欲しいとは云わない。もしそんなことをしたならば、現行・現役のカメラやレンズの価格にそのための経費が回りまわって上乗せされるからである。
古いものを使うことが難しくなってくるけれど、工夫しながら使うのも楽しみの内だと諦めるしかないだろう。例えばSPやLPを聞くように、例えばクラシックカーを走らせるように。遠からずガソリンで走る車を楽しむのが難しくなりそうな気もするし、フィルムで写真を撮ることも、もはやそうなりつつあるような気もするけれど、技術の進歩とはそういうものなんだろうな。
注:記事はすべて「デジタル」を前提に書いてるから、「デジタル」あるいは「D」の文字を外し、単に「カメラ」「SLR」と表記している。
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例によって記事本体とはなんの関係もない今日の一枚は、昨日に続いて「箱根もの」。箱根登山鉄道の車窓から見る紫陽花。ご存知の方も多いと思うが、6月から7月にかけての箱根登山鉄道は「あじさい電車」を名乗っている。沿線には一万株の紫陽花があるとのことだが、次から次へと電車スレスレに現れる紫陽花は確かに見ものである。小田原辺りではさすがに盛りを過ぎていたが、山を登るにしたがって美しい紫陽花を見ることが出来る。まだ一、二週間は楽しめそうである。
写真は運転台から見た紫陽花。小田原を出るときには先頭車両に乗った郷秋<Gauche>であったが、途中でスイッチバックすると一番後ろの乗客となる。上の写真は最後尾の車窓から撮影したものである。
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