ハンガリーGP終了 ―当たったこと、外れたこと―

 ドイツGP終了後の今月13日に どうした、ブラウンGPと題した小文を書いたが。その中で書いた分析結果と、ハンガリーGP終了時点での状況について、郷秋<Gauche>なりの検証をしておきたい。

当たった事
その1:フェラーリはマッサが3位に入るまでになった
 マッサはアクシデントの為に欠場となったが、ライッコネンが2位に入った。予選では7位と冴えなかったが、レース中のラップタイムは1'22.434とマーク・ウェバーに継ぐ2番手のタイムをたたき出しており上り調子である事は間違いない。それにしては表彰台のライッコネンはいかにも不機嫌そうであった。「俺にとっては1位以外は何の価値もないんだ」と云わんばかりの表情でシャンパンを一人でがぶ飲みしていたなぁ。

その2:結果は冴えないものとなったがマクラーレンが調子を上げてきていることに疑う余地はない
 2週間前に郷秋<Gauche>が書いた通りの展開となり(郷秋<Gauche>がそれを望んだかどうかは別の問題だが)、ハミルトンが優勝した。マクラーレンの復活はもはや疑う余地はない。今シーズンのチャンピョンシップ争いに加わるのにはいささか遅すぎる復活ではあるが、ハミルトンが残りレースで勝利を重ねるということは、すなわちベッテルやウェバーの勝利数が少なくなることを意味し、それは取りも直さずバトンに有利な結果を生むことになる。

外れた事:ブラウンGPが失速したのではなく、他チームが力を付けてきたと云うのが正解なのかも知れない
 これは見事に外れた。バトンがさかんに「曲がらないんだ。シーズン序盤ととはまったく違うクルマのようだ。」と訴えていることからも判るように「ブラウンGPが単独で失速」したのは事実のようである。ハンガロリンクでは「大幅にUp DateされたBGP001(Bスペックと呼ぶのか?)を投入すると云われている」と書いたが、果たしてまったく効果は無かったことになる。それでもバトンはしぶとく2ポイントを獲得し、ベッテルのリタイヤにも助けられその差を2ポイント開くことが出来たが、ウェバーには4ポイント詰め寄られることになった。

 さて、ハンガリーGPが終わったところで今シーズンの残りレースは7つ。2008年シーズン同様、最終戦の最終コーナーまでチャンピョンシップの行方が見えないような、面白い7戦になる事を期待したいぞ。


 例によって記事本とは何の関係もない今日の一枚は、なるせの森の尾根道。右が横浜市青葉区、左が東京都町田市。なるせの森の尾根道は都県境の道でもある。
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