ジウジアーロ氏、VWの軍門に下る

 VW(フォルクスワーゲングループ)が25日、イタリアのイタルデザイン・ジウジアーロ社(IDG)を買収することを発表したとの報道。

 イタルデザインはロータス「エスプリ」(72年)、VW「シロッコ」(73年)、同「ゴルフ」(74年)、いすゞ「ピアッツア」(81年)など、自動車史に残る名車をデザインたことで知られると共に、Nikon(ニコン)F3、EMなど自動車以外のデザインでも偉大な足跡を残してきたデザイン事務所である。

 40年にわたり関係浅からぬVWがそのイタルデザインの株式90.1%を取得することが発表されたわけだが、VWグループ各社の製品のデザインだけにと止まるのではなくイタルデザインの活動がこれまで通り、工業デザインの各分野で発揮されることを願わずにはいられない郷秋<Gauche>である。


 カメラの世界にも大きな足跡を残したジウジアーロ=イタルデザインだが、そのもっとも大きな成果物がこのNikon(ニコン)F3(写真はF3P+MD-4)。良く云われることだが、F3は傾斜した独特のスタイルのモータードライブMD-4を装着した姿が美しい。ただし、ファインダー(交換式)はアイポイントが高く高機能(実用的)なDE-3(ハイアイポイント(HP)ファインダー)よりも、小振りなオリジナルのDE-2アイレベルファインダーを装着した姿が最も美しいと、郷秋<Gauche>は断言する。
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