年送る


 来たる年は未年。私には五回目の未年であるが、正月五日が誕生日なので早々に還暦を迎えることになる。 行く年は、六月に父が他界しその二ヶ月後には義母を見送ることになるなど辛く悲しいこともあったが、九月には次男が結婚するなど佳きこともあり、五十九年の人生の中でも悲喜交々が凝縮された一年となった。

 「年惜しむ」と云う季語があるが、今年は行く年を惜しむよりも、思いに留めることはそれとして、手つかずの真っ白な新しい年が早く来て欲しいと云うのが正直なところではある。先にも書いたように奇しくも来年は十干十二支が廻って元に戻る、つまり赤子の時からやり直すことが出来る年。思い新たに残る人生を過ごしたい。

 かような訳で新年のご挨拶は失礼申し上げます。今年一年頂きましたご厚情に感謝申し上げますと共に、来たる年が皆様にとりまして良きものとなりますことを心よりお祈り申し上げております。

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