43-86の美しいヒゲ

 昨日はZoom-NIKKOR 80-200mm F4の鏡胴に描かれた「ヒゲ」をご覧いただき、「43-86のような広角からのズームレンズだとこのヒゲが曲線になりより美しい」と書いたのでしたが、有難いことに「ならば「43-86のヒゲを見せろ」と云うDMを頂きましたのでいかにも間に合わせ的ではありますが撮ってみました。

 80-200mmはピント&ズームリングを向こうに押すと広角、手前に引くと望遠となりますが、43-86は向こうに押すと望遠、手前に引くと広角となる設計ですので、ヒゲの広がり方向も逆になります。
注:被写界深度は画角が広く(広角に)なると深く、画角が狭く(望遠に)なると浅くなることから、被写界深度を示すヒゲは望遠側から広角側に向かって広がることになります。

 機会があったらゆっくり書きたいと思いますが「43-86」の正式な名称は「Zoom—NIKKOR 43-86mm F3.5」と云い、愛好家の間では「よんさんはちろく」あるいは「よんさんぱーろく」と呼ばれておりました。単焦点のレンズばかりであった1963年に発売された43-86は、今では当たり前の「標準ズーム」の嚆矢でありその後多くのプロと写真愛好家に愛用された名玉であることだけを今日は書いておきます。

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