小銃274,000円、拳銃62,000円也と山法師(その三)

 陸上自衛隊が最も基本となる装備である小銃を31年振りに更新、同時に司令官たちが携行する拳銃も38年振りに更新との報道。

 小銃は現行の89式同様豊和工業製のHOWA 5.56。今回9億円で3,283丁を調達ということなので一丁当たり274,000万円。一方の拳銃はドイツのヘッケラー&コッホ社製の9mm拳銃SFP9が採用されたとのこと。こちらは約2,000万円で323丁を調達と云うことなので1丁62,000円(調達数および金額は毎日新聞社の報道による)。

 小銃の1丁274,000万円は世界標準からするとかなり高価だが、武器輸出三原則により輸出が厳しく制限されていることから量産によるコストダウンは期待できないため止むを得ないところか。一方の拳銃の62,000円はリーズナブル。名門銃器メーカーによる量産効果が出ていると云うことだろう。

 自分の国は自分たちの手で守るのは世界の常識。日本ではこの守りを主として自衛隊が担ってくれている。円満な外交・政治によってこれらの銃器が活躍するような場面がないことを祈るばかりだが、こちらの思惑とは無関係に必要となる場面も勿論あり得る。

 そうなってしまった時のことを想定しての装備更新だが、これらの防備のためにどれだけの税金が投入されているのかについては、教育や福祉のためにどれたけの予算が投入されているのかと同じように、納税者としては知っておく必要があるものと郷秋<Gauche>は考えております。
  
 と云う訳で今日の一枚は、記事本文とは何の関係もない我が家の山法師(その三)。今日は昨日よりも更に近づき一輪だけを捉えてみました。
 花弁のように見えている白い四枚(これを山法師の白頭巾に見立てての命名)は実は総苞片(蕾を包むように変形した葉)で、本当の花は中央の黄緑色の球状のもの。

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