唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
萩花
秋の七草は万葉集に収められている山上憶良の
秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
の二首に由来すると伝えられています。順に再掲すると、萩の花、尾花(おばな、ススキの花=穂)、葛(くず)の花、撫子(なでしこ)の花、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、朝貌の花(あさがお。これは桔梗のこと)の七種とされている訳ですが、日本の秋を彩る大切な花の一つが入っていないことにお気づきでしょうか。
そう、菊の花が入っていないのです。十二支に猫が入っていないのと同様の違和感を感じるのは私だけではないかも知れません。
万葉集が編まれたのは奈良時代末期とされているのに対して、菊が中国から日本にもたらされたのは平安時代と云われておりますので、万葉集成立当時の日本にはまだ菊がもたらされていなかったか、あったとしてもまだ一般的ではなかったがために「秋の七草」に入ることができなかったのだと思われます。
日本人にとっては春の梅と桜、秋の萩と菊はなくてはならない花ですが、中国からもたらされたものもあり、その伝来の時期によっては菊のように季節を代表する花とはなり得ないものもあると云うことになりますね。
横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」。ただいまは9月5日に撮影した写真を5点掲載いたしております。9月だと云うのに猛暑に見舞われた森の様子をご覧いだけたら嬉しいです。
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#秋の七草 #萩 #菊が入っていない