郷秋<Gauche>のお勧めクリスマス・アルバム(その五、最終回)

 郷秋<Gauche>のお勧めクリスマス・アルバム、最終回の今日はザ・シンガーズ・アンリミテッド(The Singers Unlimited)の「Christmas」です。

 とりわけジャズ、ポップス系のシンガーやグループではクリスマスシーズン向けのアルバムをリリースするのが一つのステータスになっているようです。つまり、クリスマス・アルバムをリリースする(できる)ことが短期的にも長期(将来)的にも一流のシンガーやグループとして認められた一つの証になっていると云う訳ですね。

 ですから古今のボーカリストやグループが数多のクリスマス・アルバムを世に送り出している訳ですが、だからこそ駄作も混じっているのは事実。クリスマス・アルバムを作れる程の実力も人気もないのにそれを出せれば一流だと勘違いしての先走り、と云う訳です。

 最初に申し上げておきたいのが、このアルバムが制作されたのが半世紀も前だと云うことです。シンガーズ・アンリミテッドはジーン・ピュアリング、ドン・シェルトン、レン・ドレスラーに紅一点のボニー・ハーマンを加えて1967年に結成されました。In Tune(オスカー・ピーターソンとの共演、1971年)、A Capella(ア・カペラ、1971年)に次ぐ第三作がこのChristmas(1972年)です。彼らは1981年までの間に15枚のアルバムを残しましていますが、二作目のA Capellaと人気を二分するのがこの「Christmas」です。

 ザ・シンガーズ・アンリミテッドはライブ演奏を想定せず多重録音の技術を駆使し1人が複数パートを歌い4声を越えるハーモニーを作るなど、美しく奥の深いハーモニーを作り上げています。

 古今東西のシンガーとグループがこのアルバムを超えることを目指多くのアルバムを作ってきましたが、半世紀が経とうとする今に至ってもThe Singers UnlimitedのChristmasを超えるアルバムはないと、郷秋<Gauche>は断言いたします。クリスマスまでの二週間と少し、どうぞシンガーズ・アンリミテッドの「クリスマス」をお楽しみください。あなたとあなたの愛する人たちにきっと素敵なクリスマスが訪れることでしょう。

01.ひいらぎの枝で飾れ
02.冷たい冬の風
03.聖なる実
04.イエス・パーブル
05.キャロリング,キャロリング
06.ホワット・アー・ザ・サイン
07.ベツレヘムの夜
08.子羊のそばに
09.あめなる神には
10.きよしこの夜
11.もろびとこぞりて
12.ワッセイル・ソング
13.ロシアの子供たちのキャロル
14.良き王ウェンセスラス
15.修道院のキャロル
16.神のみ子は今宵も
17.メリー・リトル・クリスマス

私が持っておりますCDはMPS J33J 20074。LPもこの部屋のどこかにあるはずです。
本稿は昨年2019年12月12日掲載の拙文に加筆・修正したものです。

 横浜の住宅地に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」。ただいまは12月6日に撮影した写真を5点掲載いたしております。冬到来となった森の様子をご覧いただければ嬉しいです。
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