唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
12月30日は、いか人参の日
過去何年にもわたり、12月30日には「いか人参」の写真が掲載されているようです。つまり、正月に食べるためにはこの日に漬け込むのが最良と云うことなのですね。我が家の歳時記です。
「いか人参」は福島県の郷土料理で、特に正月には「浸し豆」と共に欠かせない料理です。写真でお分かりの通り、スルメイカの細切りと人参を千切りにしたものを、出汁と醤油、日本酒を合わせたタレに漬け込む簡単な料理です。我が家ではさらに昆布の細切りも入れますので若干「ぬめっ」とした食感になりますが、味も濃厚になります。
ここまで書くとお分かりの通り、「いか人参」は有名な松前漬けから数の子と甘さを除いたものと云う事ができます。と云うか、実は「いか人参」は松前漬けの原型なのです。
松前漬けと云えば北海道・函館の郷土料理として有名ですが、今の函館地方を治めていた松前藩が1807(文化4)年に陸奥国伊達郡梁川(現在の福島県伊達市)に移封されていたことはあまり知られていないようです。15年後に函館に戻るのですが、この時に梁川時代に慣れ親しんだ福島の郷土料理である「いか人参」を函館に持ち帰り、特産の昆布と数の子を加え出来あがったのが松前漬けと云うわけです。
そんなこんなはともかくとして、「いか人参」は我が家の正月に欠かすことのできない料理となっておるわけですが、実のところは漬け込んだ次の日から食べられますので大晦日からすでに日本酒の「アテ」として大活躍の「いか人参」なのであります。
横浜の住宅地に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」。ただいまは12月26日に撮影した写真を7点掲載いたしております。今年最後となります森の様子をご覧いただければ嬉しいです。
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