報道によると、教員免許更新制が2022年度をもって廃止されるとのこと。報道では「廃止」とされているが私は、これは制度の「破綻」だと云いたい。さらには萩生田文部科学大臣の「(更新制度に)一定の成果はあったが、多忙を極める現場の先生にとって、講義の中身が十分伴っていなかったことが問題だった」に至っては何をか云わんや。
汲々たる教育現場の実態を知らぬ政治家と官僚共が作った制度の破綻を、大学等免許更新講習実施機関のせいにするなどもっての他である。制度設計そのものに無理・矛盾があったのだから破綻は当然の成り行き。
そもそも発足時点から多くの大学が反対していたにも関わらず押し付けられた教員免許更新制である。にも関わらず多くの大学等はその制度の中で最善のプログラム・カリキュラムを用意し、通学が難しい受講者にはリモートによる機会を提供してきたにも関わらず「講義の中身が十分伴っていなかった」である。」これが政治家・官僚の物言い、無責任極まる彼らの本質であると理解すべき実に分かり易い事案である。
2023年度以降、従来の更新講習はなくなるが現職教員の皆さんにとって大変ではあっても貴重な機会であったはずの、大学等における教育現場で即応用が可能なテクニックあるいは深く教育そのものを学ぶ機会を無くすべきではないと私は考えている。教職課程をもつ多くの大学はそのノウハウ・コンテンツを持っているのです。これを有効に活用しない手はないのではないでしょうか。
大学入試改革と教員免許更新制度、文科省が主導した制度が次々と破綻しております。「教育は国家100年の計」と云います。いま少し、その仕事の重さを理解し、かつ現場の状況を勘案し、100年後を見越した、100年後の日本を支える人づくりのための制度を作ってほしいものです。
と云うわけで、例によって記事本文とは関係ない今日の一枚は、まだ青いけれど稔りつつある稲穂。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは8月19日に撮影した、処暑前の森の様子を掲載いたしております。ご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/6db2f0c385328bc0bd34cb7818ef57da
To the author of this page: gaucheadgc(at sign)gmail(dot)com
Type "ijnuG ihsoyiK" adversely, and find me on Facebook.
#教員更新制度廃止 #教員更新制度破綻 #政治家による無責任な制度 #官僚による無責任な制度設計