AM放送休波(ラジオ休止)

画像はネット上で見つけたものです。

 昨日から、あるいは今週・来週初め頃から全国の多くのAMラジオ放送が逐次停波(休止)し、制作された番組はFM( 90.0MHz~94.9MHz)で放送されることになるようです。

 90.0MHz~94.9MHzの帯域は、テレビ放送がアナログであった時代には1チャンネルの放送のために使用されていた周波数ですが、テレビが地上波デジタルに移行(周波数としてはUHF帯)したために空いた周波数をラジオ放送で利用できるようにしたものです(ワイドFM)。

 AMラジオ放送のためには巨大なアンテナが必要になります。例えば、TBSラジオが電波(954kHz)を出すためには、おおよそ150mの高さのアンテナ(垂直なポール状)が必要となり、その周囲直径300mの範囲に人が立ち入ることができなくなります。放送設備(送信機)も出力7000Wと云う巨大なものが必要となり、この維持に多額の経費が必要となり、特に地方のAMラジオ局の経営を圧迫していることからFM移行の機運が高まっているわけです(音質向上のメリットもある)。

 今回のAM停波とFM移行はその試行となるわけですね。AM放送は、ダイオード一つとバリコン(2枚のアルミ板と合紙で代用可)とコイル、イヤフォンがあれば受信可能で、電気・電子工学に興味を持ってもらうためには最適な教材なので残念なことではありますね。空いた周波数帯を何に利用するのか気になるところではありますが・・・

 すべてのAM放送が数年以内にFMに移行するものと思われます。FM移行後の放送を取聴するためにはワイドFM対応の受信機(ラジオ)が必要になりますが、音質はこれまでのAM放送よりは格段に良くなることでしょうから、歓迎すべきでしょうか。テレビがVHFアナログから地上波もUHFデジタルに移行したように、時代の流れとして避けられないものですので受け入れざるを得ないと云うことになりますね。

 と云うわけで今日の一枚はネット上で見つけたゲルマラジオ(ゲルマニウムラジオ、鉱石ラジオ)の一例。

 以上、本日の記事執筆は元ラジオ少年、アマチュア無線局(JA7I○○現在は閉局)元局長の郷秋<Gauche>でした(^^)

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは1月27日に撮影した写真を4点掲載しております。冬日和となった森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/ed9a1bdc7c5e455493117a82c4f3913c

To the author of this page: gaucheadgc(at sign)gmail(dot)com
Type "ijnuG ihsoyiK" adversely, and find me on Facebook.

AMラジオの終焉 #AMラジオのFM移行 #電子技術 #アンテナの科学

コメント ( 0 ) | Trackback (  )
« 冬の畑 オンダヤマネ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。