【7日間ブックカバーチャレンジ Day:2】

 昨日の「里山物語」からガラリと変わって今日はクルマ本。ただし並みのクルマ本ではありません。

 20世紀後半からから21世紀初頭にかけて西にポール・フレール(1917年1月30日-2008年2月23日。フランス生まれのベルギー人)、東に小林彰太郎(1929年11月12日-2013年10月28日)と云う二人の傑出したモータージャーナリストがおりました。

 ポール・フレールはフェラーリF1のドライバーにしてル・マン24時間の勝者(フェラーリ・250TRを駆る)、一方の小林彰太郎は世界に冠たる自動車誌「CAR GRAPHIC」の創始者・編集長です。そのポール・フレールが著し小林彰太郎が訳したのが今日ご紹介するのが文字通りハイ・スピード・ドライビングのための古典的名著「ハイスピード ドライビング」です。

 公道において、さらにはサーキットにおいてより速く走るテクニックを身につけることは日常においてより快適かつ安全にドライブすることに貢献します。例えば冬のある日、交差点の路面の一部が凍結していてコーナリング中のクルマの尻が外に振られたとしたら、その時にどうすれば良いのか。何もせずクルマの動くままにしていたとすれば、恐らくは他の車などにぶつかってしまいますが、サーキットでより速くより安全に走るためのテクニックをマスターしておけば難なくクリアすることも可能です。そんなテクニックを運動力学の理論を交えながら教えてくれるのが本書です。

「ハイ スピード ドライビング」ポール・フレール著 小林彰太郎・武田秀夫訳 二玄社発行 1966年7月16日初版

 本書は既に廃刊となっておりますが、現在は改訂版である「新ハイスピード・ドライビング」ISBN4-544-04044-2が入手可能。もっとやさしく読みやすい「はしる まがる とまる -もっと楽しいクルマの運転」ISBN978-4-544-04093-7も二玄社から刊行中です。

 ポール・フレールの死後、ベルギーGPが開催されるスパ・フランコルシャンサーキットのスタブロ・コーナーが「Courbe Paul Frère(ポール・フレール・コーナー)」と改名され、彼の名誉を讃えた記念碑が設置されています。また、ホンダのCR-X 1.6 SiRのハンドリングを絶賛し自らの日常の足として長く愛用したことでも有名。

写真はオリジナルの「ハイ スピード ドライビング」。モノクロームに見えるかも知れませんが、カラー写真です。

 横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影し掲載しているblog「恩田の森Now」。ただいまは7月12日に撮影した写真を5点掲載いたしております。梅雨の晴れ間となった森の様子をご覧いだけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori 

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【7日間ブックカバーチャレンジ】の詳細については7月17日掲載のblogをご参照ください。

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コメント
 
 
 
Unknown (新・空間歩行人)
2020-07-19 09:07:39
オリジナルのハイスピード・ドライビングは表紙がモノクロなんですね。私が読んだのは改訂版でした。
PF先生の自叙伝「いつもクルマがいた」も読みましたがあとがきのところで将来クルマもつまらなくなる時代が来るが私はもういないだろうのような事を書かれていましたけど案外早く来てしまったようです。
 
 
 
Unknown (郷秋<Gauche>)
2020-07-19 21:32:03
新・空間歩行人さん、コメントありがとうございます。
誰でも安全にハイスピードドライビングすることができる時代がやってきたと考えれば、良い時代になったと云えるかも知れませね。
PF先生の逝去からわずか12年ですが、クルマ自身もクルマを取り巻く環境も大きく変わりました。最新の電気仕掛けのクルマを、PF先生ならどのように評価されるのでしょうか。
 
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