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ステップ19では、砲塔の背後につく道具箱つまりゲベックカステンを組み立てます。ツチヤが「お疲れ様でした。ポルシェティーガー完成です」と笑顔でねぎらってくれます。キットの組み立て工程は、制作ガイドの指示においてはこれで完了となりますが、私の制作においては、ガルパン仕様への追加工作が幾つかあり、さらに別の工作も追加されるので、まだ完了には至りませんでした。
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劇中のワンシーンにて、ゲベックカステンのガルパン仕様をチェックしてみましょう。その形状は、キットのパーツL6では台形状になっていますが、劇中ではむしろ四角状になっています。砲塔背面との間に出来る隙間がもっと狭いです。
そして、ゲベックカステンを留める金具が上部の一対のみです。下にもついているのかもしれませんが、劇中シーンでは確認出来ません。ですが、これだけで大きなゲベックカステンのパーツを接着し支えるには強度的にも無理があります。また、キットパーツには無い細長い板が側面の二ヶ所についています。
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ゲベックカステンのL5とL6を接着しました。
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L5の上にモールドされているヒンジの形状がそれらしくないので、片方を削り取って後でプラ板で再現することにしました。さらに砲塔背面に接着する二本の支持アームも若干長いので、劇中の形状に合わせて切り詰め、ゲベックカステンの上端がほぼ砲塔背面に接するように調整しました。
厳密にはこの支持アームも劇中には見えず、一本の太い支持材で繋がっているように見えますが、その形状を確認出来ません。二本の支持アームでないと、物理的にゲベックカステンを砲塔背後に取り付けられないので、この状態で接着することにしました。
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調整したゲベックカステンを、砲塔の後ろに置いてみました。
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側面を上にして置き直してみると、やはり劇中と形状が異なりますので、砲塔背面との間の隙間が大きくなります。
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そこでゲベックカステンをもう少し改造することにしました。裏返すと底部にもコの字形のモールドがありますが、劇中車にこれがあるようには見えず、底面もフラットに見えます。
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コの字形のモールドを削り取って、底面をフラットにしました。
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続いてプラ板を張り増しして、ゲベックカステンの形状を四角に近づけました。砲塔背面のカーブに合わせて前部は丸く仕上げましたが、これでどうやって砲塔背面に繋げるかが問題になりました。窮余の一策として、上図のように薄いプラ板を、二本の支持アームの先端部と同じ位置にくるように貼り付けました。
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その状態で砲塔背面に接着しました。薄いプラ板の中央部だけが砲塔背面に接着され、二本の支持アームと共にゲベックカステンを支える形になりました。隙間も小さくなりましたので、薄いプラ板の部分は、外からはほとんど見えなくなり、好都合でした。
さらに上端の留め金具L1の先端部の折り目をプラ板で追加し、劇中の形状に合わせました。
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キットパーツには無い、側面二ヶ所の細長い板をプラペーパーで再現しました。また上図では見えませんが、砲塔左後ろにあるピストルホールのパーツa2は、劇中ではホールの向きが逆ですので、それに合わせて接着しています。
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これでステップ19の工程は完了です。ゲベックカステンの形状も四角に近づけたので、劇中車の雰囲気により近づけることが出来ました。ネット上で見かける先行作例においては、ゲベックカステンの形状を修正している例を見かけませんでしたので、この部分は盲点に近いのかな、と思ったりもしました。 (続く)