以前に紹介した、グッドスマイルカンパニーさんの「ねんどろいどもあ Ⅳ号戦車 D型改(H型仕様)」が昨年年末に届きました。以前の紹介記事はこちら。
既に11月15日のあんこう祭にて先行販売されたものですが、購入された方からの情報によれば、箱は緑一色、中のIV号の箱はピンク一色、との事でした。届いた品も同様でした。
グッドスマイルカンパニーさんにしては珍しい簡易仕様パッケージですが、そのためか、販売価格は7407円とかなり抑えられている、という感を受けました。
この商品のウリは、ねんどろいどぷちシリーズのあんこうチーム5体が同梱されている点です。現時点での市場在庫は中古品しかないうえ、その平均取引価格が5体合わせて一万円以上に高騰しています。比較的安価な中古品を通販で買い集めても合計金額はそれなりにかさみます。そのあんこうチーム5体がセットですので、大変にお買い得でした。
あんこうチーム5体は、気泡入り緩衝材に包まれていました。これも販売価格を下げるための簡易包装であるようですが、美麗なパッケージなどは不要と捉える私自身にとっては、これで充分でした。
この簡易包装は、パッケージ自体の容積もなるべく減らすための方法であろう、と思います。メインのⅣ号戦車D型改(H型仕様)を保護する箱組みも最低限に抑えられており、表面印刷を緑とピンクの簡易カラーに絞っているのも、コスト削減の一環とみられます。ここまで徹底してやっていただけると、さすがだなあ、と感心してしまいます。
中身を取り出してみました。細部のパーツの多くは組み立てが必要で、プラモデルのように取り付け工程を楽しむ事も出来ます。容積削減のために左右のシュルツェンを車体にぴったり寄せて梱包してあり、シュルツェン架を別パーツにすることで商品化時の組み付け作業も省けますし、輸送中の思わぬ破損も発生することがありません。
校章やあんこうのマークはシールになっています。ユーザーによっては本格的に塗装するケースもあることを想定しているのでしょう。
全体的に、よく考えられ、様々な配慮を交えての商品化がなされていることがうかがえます。外装の味気ないカラーにも、それなりの意義があるわけです。
一見すると手抜きのように見えてしまいますが、品物を少しでも安い価格で提供したい、というグッドスマイルカンパニーさんの心意気がぎっしりつまっていると感じました。昨今の省資源、省コスト化の時流に合わせた商品の一つとして評価出来るのではないでしょうか。